雁屋哲の今日もまた

2009-02-17

誤解しないでください

 一昨日から昨日にかけて、このページが見られないという事態が起こりました。
 プロバイダーの故障でした。
 せっかく見に来て下さった方に失礼をしました。
 ごめんなさい。

 ところで、私が「シー・シェパード」のことを書いたところ、あらぬ誤解をされた方がおられるので、訂正しておきます。
 私が批判したのは、オーストラリア政府は、フェアーであることを大事にする国なのに、テロリスト・海賊船である「シー・シェパード」がオーストラリアの港を母港に使うことを許し、ICPOから指名手配されている犯人が「シー・シェパード」の乗組員になって加わるのを許し、今回再び、日本人の命に関わるテロ活動を起こすことを許した、そのことを批判したのであって、オーストラリアという国全体を非難・批判しているわけではありません。
 オーストラリアがすっかりいやになったという方が何人かメールを下さいましたが、それは誤解です。
 オーストラリアはフェアーな国です。

 例えば、オーストラリアで一番人気のあるファッション・デザイナーはイソガワという日本人です。
 オーストラリアで一番、世界でも五本の指に入るとされている「テツヤ・レストラン」のオーナー・シェフは日本人です。
 シドニーで一番とされている寿司屋「ヨシイ」のオーナー・シェフは日本人ですが、オーストリアやシンガポールで開かれた国際料理大会に、オーストラリア代表として出席しています。
 私が数年前に、股関節を人工関節に入れ替える手術をしたとき、心臓が乱れました。
 担当の医者が、「運良く最高の心臓外科医が明日この病院に来るから見て貰え」と言って紹介してくれたのが、日本人の心臓専門医でした。
 その心臓医が私の心臓を検査するときには、他の病院の心臓医たち数人が見学に来て、その腕前に感心していました。
 このように、実力さえあれば、日本人であれどんな人種であれ、トップに立てるのが、オーストラリアの良いところです。
 日本より遙かに、フェアーで住みやすい国です。
 それでなければ、私は、20年も住んでいませんよ。
 私は我慢と言うことができない男なので、少しでもいやになったらとっとと出て行きます。

 そう言うわけで、私は、今回のオーストラリア政府の「シー・シェパード」に対する扱いに対して批判したのであって、それは、むしろオーストラリアを愛するからです。
 これだけのんびり、明るく、気持ちの良い国は滅多にない。
「シー・シェパード」に対する私の怒りを、誤解しないでください。

 今回、メルボルン周辺で大変な山火事があり、多くの人が亡くなるという大惨事になりましたが、オーストラリアの凄いところは、全国からボランティアで大勢の人が集まってくることです。
 命がけの消火作業に、無償で参加するのです。
 その、無償のボランティアたちに、オーストラリアのテレビでは、心から感謝するメッセージをしょっちゅう放送していて、とても感動的です。

「シー・シェパード」も、オランダ政府の働きかけもあって一旦引き揚げました。
 来年どうするか。
 それを見守りましょう。
 とにかく、オーストラリア政府は、指名手配されている犯罪人を国際刑事機構を通じて日本に引渡す義務があります。
 その義務を果たすか、どうか、目を離さずに見はりましょう。

雁屋 哲

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