雁屋哲の今日もまた

2009-02-10

「Australia fair」について

 先ほど、オーストラリアの国歌について、その中の文句、「Australia fair」についての私の解釈が間違っていると、私の子供たちに、抗議を受けた。
 英語というのは難しい物で、fairと言う単語が、色々な意味を持っている。
 私は、fairを「公明正大」と取ったのだが、子供たちは、それは普通のオーストラリア人の受取り方と違うと言う。
 Fairには「美しい」とか「良い」とか言う意味があって、国歌の場合の「Australia fair 」は「公明正大なオーストラリア」という意味ではなく「美しいオーストラリア」という意味で、オーストラリア人はみんな歌っていると言うのである。

 おお、それでは、この二十年間、私は、勝手に良い方向に誤解して、オーストラリアに片思いをしていたのか。

 もう、がっかりした。
 それでは、オーストラリア政府が、「シー・シェパード」の違法犯罪人を日本へ送り返すわけがないよ。
 やはり、一つの国の国歌なんて物は、全世界的に平等な美しい精神を歌うことはないのか。
 オーストラリアでさえ、自分の国の美しさをたたえるだけの国歌だったのか。
 大変、がっかりした。
 そう言えば、去年、オーストラリア政府がこの国の先住民であるアボリジニーにいわゆる「謝罪」をしたが、そんなもの、言葉だけでいま虐げられているアボリジニーには何の救いにもならないもの。

 私は、オーストラリアを過大評価しすぎていたのかな。

 何だかうんざりしてきたね。
 オーストラリアに住んでいる人、どう思いますか。

 もう、日本へ帰ろうかな。

雁屋 哲

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