伊藤華英、良くやった!
今度の北京オリンピックで、伊藤華英はメダルに手が届かなかった。
昨日の、メドレー・リレーの予選では、第一泳者として、一位で第二泳者に引き継ぐ成績を上げたが、今日の決勝では、背泳の泳者として中村礼子が選ばれ、華英ちゃんは出られなかった。
しかし、華英ちゃんは本当に良くやった。
もともと、体を丈夫にするために母親がスイミングスクールに通わせたのが、予想以上に競泳の才能を発揮して、とうとう、オリンピックの代表になったのだ。メダルを取れなかったと言っても、世界中の背泳の選手の中でオリンピックの決勝まで残れることの出来るのはわずか十数人しかいないのだ。
その中に入っただけで、見事だ。
私達家族全員、非常に誇りに思う。
これからも、頑張って貰いたい。
昨日、取り上げた、Dara Torresのように、どんどん挑戦を続けて貰いたいものだ。
いずれにせよ、私達にとって北京オリンピックはこれで終わった。
いつもの事ながら、日本の選手は実戦になると力が出ない。
これは、日本の新聞やテレビが、過剰な期待をかけて報道するから、我々も本当に日本の選手に力があるように思いこんでいただけのことで、本当の実力はこんなものだったと言うことなのかも知れない。
柔道などは体重別に階級が分かれているのだから、日本人は体が小さいからと言う言い訳は通用しない。
あれだけ大騒ぎした野球も、キューバと韓国に負けては、もうお終い。
実に淋しいものだ。
日本は不調だが、オーストラリアは次々にメダルを取る。
オーストラリアの人口は2000万人。それ対して日本の人口は1億2800万人。
人口一人あたりのメダル獲得数から言えば、世界一だろう。
もともと立派な体格をしている上に、スポーツをする環境が非常に良く整っている。
そして、何よりスポーツをするのが好きだ。
加えて、恐ろしく活動的で、挑戦好きな国民性だ。
それが、オリンピックなどで良い成績を上げることにつながるのだろう。
サッカーのワールドカップの予選にも、オーストラリアはアジア地区に入って来た。
オーストラリアでは、ラグビーやオーストラリア式フットボールに人気があるが、ヨーロッパの一流のサッカーのクラブで活躍しているオーストラリアのサッカー選手は多い。日本人より活躍している。
今度のオーストラリアのオリンピックの結果を見ていると、サッカーのワールドカップの予選も、オーストラリアにやられてしまうのではないかと心配だ。
今日の水泳の男子1500メートル自由形には、日本選手は出場していないので、オーストラリアのハケットを応援した。
日本の選手が出ないときには、オーストラリアの選手を応援して楽しめるので、オーストラリアに住んでいると便利である。
昨日オリンピックレコードを出したのに、決勝でハケットは二位になってしまった。
私達が応援したせいかしら。
私の通っているリハビリの病院のジムの内部には、大小様々なオーストラリアの国旗がオリンピックが始まると忽然としてかざられるようになった。
私が、セラピストを「おう、おう、みんな愛国者だな」とからかうと、照れたような顔で笑う。
やはり、オリンピックはそれぞれの国の愛国心を駆り立てるのだろうか。
今日、家の裏の公共の広場で次女がフリージアを摘んできて、小さな花瓶に挿して私の部屋においてくれた。
一つの枝に五、六個の花がついている。それが三本小さな花瓶に入っている。
それだけで、部屋中が素晴らしい香りに包まれた。春が近いことを知らせる香りだ。
こうして、コンピューターに向かっていても、その香りで、気持ちがすがすがしくなり、鬱屈した心ものびのびと広がる。
フリージアと、次女の思いやりに、ただひたすら感謝だ。
ありがたい、ありがたい。
最後にもう一度、華英ちゃん、良くやった!
私達は、大満足だ。
これからも、がんばってね!