雁屋哲の今日もまた

2008-05-26

厭な、横綱二人

 昨日の、朝青龍と白鵬の態度は最低だったな。
 勝負がついたのに、余計なだめ押しをした朝青龍も悪いが、それにカッとなって喧嘩を売るような態度を見せた白鵬はもっと良くない。
 両方共、横綱の資格はない。
 あの二人は、大相撲の伝統をぶちこわした。
 横綱の条件は、心、技、体に秀でた者と定められている。最初に大事なのは、心だろう。
 あの二人は、横綱の第一に必要な条件、「心」が崩れている。
 相撲はただのスポーツではない。日本人にとって、心の琴線に訴えかけてくるものだ。
 勝てばよい、強ければよいと言う物ではないのだ。

 私にとって相撲は、大事な物だった。
 吉葉山、鏡里、千代の山、大起、大内山、栃錦、鳴門海、信夫山、成山、松登、大鵬、柏戸、岩風、千代の富士、琴櫻、(古い名前ばかりで恐縮だが)、と数々の名力士の名前と顔とその勝負の樣子が目に浮かぶ。
 ハワイから来た、高見山、曙、小錦、武蔵丸、も立派な力士だった。
 相撲の精神をきちんと理解していた。

 潔さ、すがすがしさ、礼儀正しさ、それがなかったら相撲ではない。
 土俵の外で、どんなやんちゃをしても良い。しかし、一旦土俵に上がったら、人間として最高にきれいな姿を見せなければ、相撲ではない。過去の名力士は、時に崇高なまでの人間の姿を見せてくれた。
 朝青龍と白鵬は、これまでの相撲の歴史で培われてきた伝統をぶちこわした。
 大事な物を穢された怒りと悲しみを、私は感じる。
 かれらは、相撲ではなく他の格闘競技に行くが良い。

 などと、怒っている内に、リハビリに行く時間になってしまった。
 リハビリが週に三回になってから、えらく忙しい。
 その割に、進歩が遅い。
 仲々思うように、進まない。
 三日ほど前に、医者に会って、手術したところのエックス線写真を改めて見たが、凄いや。
 手術というより、これは工事だ、と思いましたね。
 あんなことを人の身体に良くできた物だ、とその医者の顔をつくづく見てしまった。

 ああ、リハビリは辛いよ。屠所に引かれる羊の気持ちだ。

 今日は、「雁屋哲の食卓」に新しい項目を加えようとしたんだけれど、写真のアップロードが上手く行かず、時間切れになってしまったので、明日挑戦することにします。

雁屋 哲

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