雁屋哲の今日もまた

2008-04-27

宿題

〈「美味しんぼ塾」に「牛肉の旨さ その1」を掲載しました〉

 今日は、朝から考え事をしていて、それが大変に込み入った事柄なので、頭を非常に使わなければならず、日記を書く余裕が無くなってしまった。
 そこで、皆さんに、宿題を出しておいて、今日の所は、日記は、休みます。

「宿題」
 どうして、イスラエルとパレスティナは争い続けるのか。

 実は去年、友人に誘われて、イスラエルに行ったんだが、その時、イスラエル人がパレスティナ人に対して行っていることを見て、私は激しい衝撃を受けた。
 私は今でもユダヤ人というのは、非常に優れた人々だと思っているし、その前年、ポーランドに行って、アウシュビッツの収容所を見学して、ユダヤ人に対して、それまで以上に、その過ごしてきた苦難の日々のむごさに深い思いを抱いた。それは、単なる同情心というのではなく、どうして、このような優れた人々がこのような無惨な目に遭わなければならなかったのかという、義憤の心だった。

 それが、イスラエルに行って、私はどんでん返しを喰らった。
 ユダヤ人を虐待した人々に対して抱いた義憤を、逆にイスラエルのユダヤ人に対して抱いてしまったのである。それから今日まで、何とかユダヤ人を理解しようと様々な本を読んだ。

 その結果、ある程度の理解を得た。
 そこで、皆さんにも考えていただきたいから、この宿題を出す。
 宿題を考えるのには時間が必要だと思う。
 皆さんの考えがある程度まとまった時期を見て、私の考えをご披露します。

 今日は、「美味しんぼ塾」に「牛肉の旨さ その1」を掲載したから、それでご勘弁。

 宿題はちゃんと考えておいてくださいよ。
 パレスティナ問題は、他人事じゃない。我々日本人にとっても深く関わってくることなんだから。

 んじゃね。

雁屋 哲

最近の記事

過去の記事一覧 →

著書紹介

頭痛、肩コリ、心のコリに美味しんぼ
シドニー子育て記 シュタイナー教育との出会い
美味しんぼ食談
美味しんぼ全巻
美味しんぼア・ラ・カルト
My First BIG 美味しんぼ予告
My First BIG 美味しんぼ 特別編予告
THE 美味しん本 山岡士郎 究極の反骨LIFE編
THE 美味しん本 海原雄山 至高の極意編
美味しんぼ塾
美味しんぼ塾2
美味しんぼの料理本
続・美味しんぼの料理本
豪華愛蔵版 美味しんぼ
マンガ 日本人と天皇(いそっぷ社)
マンガ 日本人と天皇(講談社)
日本人の誇り(飛鳥新社)
Copyright © 2024 Tetsu Kariya. All Rights Reserved.
掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。