日本が滅びるのを目の前にしている
小沢一郎は何時逮捕されるのだろうか。
この十日ばかり、東京地検の小沢一郎に対する攻撃が熾烈である。
私のような、はたから見て騒いでいる、興味本位の人間からすれば、小沢一郎は何時逮捕されるのだろうかと競馬の予想を当てるようにおもう。
確かに、政治家をしているだけで、何十億もの財産を築き上げると言うこと自体、不潔である。
昔は、政治家は「井戸塀」と言われた物である。
政治に自分の金を注ぎ込んだあげく、残った物は井戸と塀だけだと言うことである。
昔、藤山愛一郎という政治家がいた。もともと、政治とは無縁だったのだが、王子製紙のオーナーであって、金があるのを見込まれて、あの昭和の妖怪岸信介に騙されて政界入りをして、首相にしてくれるはずだったのが、外務大臣で終わってしまい、その間に自分の財産を使い果たした。
岸信介にいいように金を使われてしまったのだ。
最後には、赤坂にあったパレスホテルで暮らしていたが、そのパレスホテルが火災で全焼して、持っていた高価な茶道具も全て灰に帰してしまった、という無残な生涯を送った。
それが、本当の昔の政治家だったのである。
岸信介は90歳まで安楽に生き延びた。これは、極悪の犯罪人である。
今になって、A級戦犯だったのが釈放されて首相まで上り詰めたのはアメリカの思惑だったことが明らかになっているが、最近まで、岸信介がアメリカの傀儡だと知っている日本人はまれだった。
その犯罪人、売国奴の孫である安倍晋太郎が最近の首相を務めた国であることだけで、日本という国がどうしてここまで国力を落としてしまったか容易に分かるという物である。
その後の自民党の政治家は全部、岸信介を手本にしたから、日本がここまで落ちぶれたのだ。
政治家も、官僚も、自分の身の回りの栄華しか頭にない。
国のこと、国民のことなど、最初から頭にないのが、今までの政治だった。
鳩山由紀夫が現在何とか生き残っているのは、政治資金の資金源が自分の母親であって、賄賂に相当する金を企業などから得ていなかった、からである。
しかし、小沢一郎の場合、なかなか、鳩山由紀夫のようには行かないだろう。
豊かな家の出である自分の妻以外からの財産の移譲はあり得ないようだが、それなのに、東京都内だけで30億円以上もの価値の有る不動産をどのようにして手に入れたのか。
小沢一郎は世襲の政治家である。政治家がどうしてそれほどの財産を築き上げることが出来るのか。政治家と蓄財は一致しない。
小沢一郎は田中角栄の一番弟子だけあって、田中角栄風の錬金術を学んだのだろう。
しかし、東京地検は凄すぎる。
どうしても、小沢一郎を捕まえて、民主党政権を破産させる気だな。
つぎつぎに、小沢一郎の資金問題をリークしまくっている。
報道機関も、東京地検の言うままに書きまくっている。
すでに、小沢一郎は、政治献金で不法を犯した極悪人、と言う印象が国民一般に出来上がった。
私は、小沢一郎と同じ政治的な意見を持つ人間ではないが、この東京地検のやり方は汚いと思う。
どうして、今まで、自民党の議員の捜査を一切しなかったのか。
同じ西松建設から政治資金を受けとった二階氏はどうして問題にしないのか。
その他の自民党の派閥の領袖たちも、多額の政治資金を受けとったことが明らかなのに捜査をしない。
東京地検の、意図はあまりに見え透いている。自分たちの身を守るために民主党政権をつぶさざるを得ないのだ。
しかし、これで、民主党政権が崩れたら、もう日本は再建の道がないね。
日本は、イラクやアフガニスタンのような、国になる。
国としての形も力もなくなる。
東京地検は日本で最強の権力を持っている。その東京地検が日本を壊すというのだから、もう仕方がない。鳩山由紀夫とちがって、小沢一郎の政治資金は企業から集めた物だから不透明性が高い。
小沢一郎は逮捕されるだろう。
東京地検は、日本を徹底的な破壊に導いたことで歴史にその名を残すだろう。
しかし、どうしてここまで検察庁が小沢つぶしを計るか、その狙いは、自分たち検察庁の保身にある。
長い間の自民党政権の間に、三権分立という民主主義の原則は崩れ、平気で「国策検挙」とか「国策捜査」などと言う言葉が使われるようになった。
その、国策の「国」とは何か。
検察庁という省庁の利益に他ならない。検察は自分自身を国だと思い込んでいる。
検察庁に反するする物は「国策検挙」「国策捜査」の名の下に、その人間全ての誇りも奪い、社会的生命を葬るのだ。
薄汚い接待や、賄賂を受取ってきた検察庁が、国を滅ぼす。
私は、民主党政権を支持する物ではない。
しかし、今、民主党政権に何とかがんばって貰わなければ、この国はおしまいだろう。
ここで、自民党に戻してどうなるのか。
国全体が破綻し混乱を来すだけだろう。
検察庁の官僚の利己的な考えで進める今の状況は、第二次大戦前の陸軍と海軍のしたことと同じだ。
省益あって国益なし。
これが、我が愛する祖国か。
そうなんだな。
私は、日本が滅びるのを目の前に見るという凄い経験をしている。