謹賀新年
謹賀新年。
読者諸姉諸兄とって今年が良いお年でありますよう、お祈りします。
私は、今年こそ良い年にするぞっ!
今年ももはや9日過ぎてしまいましたね。
毎年のように、今年もあっという間に過ぎてしまうんだろうな。
なんて言っていると、もう今年も終わりに近いような気がしてしまう。
我が家は例年通りの年末・年始でした。
去年の大晦日のシドニーハーバーのの花火大会は凄かった。
不景気なので、去年よりしょぼいだろうと思ったら大間違い。
今までの最高の花火だった。
いったいどこから湧いてくるのか、30万人近くの人間が、オペラハウス、フェリーターミナル、植物園の周り、さらには封鎖された高層道路などに陣取っている。
シドニーの人口は400万人弱だから、凄い数の人間が集ったことになる。
花火大会は9時に第一回、そして12時に、本命の大花火大会が催される。
私たちの場所は、ハーバー・ブリッジと、オペラハウスを同時に見ることが出来、ついでに、背後の都心まで見るまで見ることが出来る好位置。
11時にまず、予告の小さな花火、11時半に、それより大きな予告花火、15分前に、結構な花火、そして、12時10秒まえから、橋の欄干に映写されているプロジェクターの模様が変わって、10秒前からのカウント・ダウンにはいる。
30万人の観客による地にとどろくような声でカウントダウンが行われて0になると同時に花火が打ち上げられ始める。
凄いのは、最初からクライマックスと言うことで、いきなりドカドカバリバリ、打ち上げ始める。
シドニーハーバー内の4個所から同じ編成で打ち上げられる。
同時に、ハーパーブリッジとオペラハウス近くの打ち上げ地点からちょっとずれて、ハーバーブリッジよりの海中から、花火打ち上げられる。水のなから打ち上げるとは、実に、豪快である。
そして、最後の最高潮になると、ハーバーブリッジからナイアガラの滝、水平打ちだし、上方に連発打ちだし、発狂的な乱れ撃ち、水底から連続打ちだし、それでは収まらず、シドニーハーバーの周りの高層ビルの屋上から一斉に打ち上げられる。正気の沙汰とはとても思えない凄まじさである。
しまいには、シドニーハーバー全体が燃え上がってしまうのではないかと心配するほどの火の海。
このシドニーの花火の打ち上げ方は、隅田川の、あの品の良い川開きの打ち上げ方とはまるで違う。
いきなり最初からクライマックスで、その勢いを、休み無く続けるのだ。
見ている方が疲れるほど。
しかし、その花火の打ち上げ持続時間たるや、今年私が実測したところでは、わずか13分なのだ。
13分なのに、その充実感は凄い。
これ以上長かったらだれるだろうとおもう。
それほど、気合いが入っている花火大会なのだ。
花火を見に集まってくれた人達全てが、大興奮、大満足、また来年も是非来たい、一緒の思い出だ、などと言ってくれる。
夜の2時に現地を脱出しようとしたが、あちこちが交通止めで、家にたどり着いたのが朝3時過ぎ。
それから、欲も得もなく寝込んで、1日1時から新年宴会。(本当は12時開始だったのが、みんなが疲れ果てたので午後1時に延ばして貰ったのだ。
おせち料理を作るために貴重な休みを使って助けに来たくれた「こ」ちゃん、の力もあって、例年通りの素晴らしいおせち料理が出来上がった。
長男が日本にいるのが残念だったが、それ以外の家族は全員集まり、「こ」ちゃんも参加してくれた上に、大先輩の「に」ご夫妻、次女の同級生のお母さんの「え」さんとその婚約者「じ」さんが参加してくれて、大変楽しいおせち大会になった。
私は何だかんだと言っても、昔の日本人ですから、おせち料理だけは完璧にそろえないと気が済まないのです。
私の家のおせちで、これだけは欠かせないのが、梅花卵、リンゴ寒天、なんです。これさえあれば、私は、今この場で死んでしまいたいと思うほど幸せです。
今年も幸せでした。そのくせまだ生きているのが我ながら不純だな。
最近は、魯山人の緑釉長鉢の器には、秋谷の「和彦さん」が釣ってくれる赤ムツを載せることになっているのだが、ことし、頂いた赤ムツは例年にない大きさで、器に載せたら、魯山人の器の良さを消してしまう有様。
それでも、器の良さより魚の味の良さの方が上。
最高でした。お正月に鯛なんてもう食べられないね。
で、私は4日から仕事を始めましたが、これが、環境問題の第2弾で、第1弾は公共工事にが引き起こす環境問題を取り上げましたが、第2弾は、もっと生活に密着した、ミツバチ、農薬、酪農、養豚などの話なので、書く方も厳しいです。
どうして、漫画にこんな難しい話書かなければいけないの?
もっと面白おかしい話を書くべきなのに、私は間違っているんじゃないかと思うんです。
で、こんどの環境問題第2弾はなるべく面白くなるように話を作ります。
話を作るなんて言うと不純に聞こえるかも知れませんが、漫画原作者は最初から話を作っているんですよ。
読者に面白い思って頂けるように、どんなに話を作っても、中身の真実だけは変えません。
そんな訳で、今年も「美味しんぼ」を頑張りますので、よろしくごひいきのほどお願い致します。