雁屋哲の美味しんぼ日記


今日の中華料理

2008年12月1日(月)@ 23:41 | 雁屋哲の美味しんぼ日記

 今日は、タスマニアからお帰りになった、終生上司「に」夫妻を、シドニーの中華街で私が一番信頼している店にご案内した。

 しかるに、何たること。
 最初に注文した、スキャロップ(日本では、ホタテ貝)の清蒸がよろしくなかった。
 いつも私を担当してくれる人間が、他にも客が立て込んでいて、上手く対応できなかったということだが、そのホタテ貝は生きているホタテ貝ではなかった。
 極めて新鮮ではあるが、すでに死んだホタテ貝だった。
 生きたホタテ貝と、如何に新鮮であろうと、死んだホタテ貝との味の差は、これは歴然とした物で、私は、怒った。

 その担当の男には、アワビのしゃぶしゃぶの調理の仕方の「いろは」から教えたのに、どうしてこんな物を食べさせるのか。(もっとも、注文を取ったのは、別の男だったが)。久し振りに、私は、その店で声を荒げて怒った。
 大事なお客様である「に」夫妻は、そのように、料理人を怒ることは大嫌いな人達である。
 私が怒るのを聞いていて、「に」夫妻は非常に辛そうな顔をしておられた。

「に」夫妻は品の良い人間である。私とは、人間の格が遙かに上の方たちである。
 しかし、であるからこそ、私は「に」夫妻にシドニーで一番美味しい物を食べていただきたかったのだ。
 それを、はぐらかされたから、私が怒るのは当然だろう。
 もっとも、最初のホタテ貝以降、私のいつもの担当の人間が驚き慌てて、店もしっかり料理に取り組んだので、全般的に見ると、最初のホタテ貝以外は、素晴らしく美味しかった。
 中でもマングローブ・クラブ、(オーストラリアでは、マッド・クラブと言うが)を、餅米と一緒に蒸した料理は最高だった。
「に」夫妻にも満足していただけて幸せだった。

 ところで、昨夜アップロードした、記事を取り消した。
 読み返してみて、私自身が、大変下品な感じがしたので、急いで取り消した。
 政治や、政治家について、何か言うときに、自分の品性まで考えないと、あとで、じんみりと後悔することになる。つい、けんか腰になってしまって、品が悪くなる。
 日本の政治家と、同じ舞台に立ってしまっては、どうしようもない。
 それだけは避けるべきなのだ。

 と言いながら、たぶん、明日か、明後日のこの欄で、ある方を政治家として推薦する記事を書くことになると思う。

 それは、その方が、我々の意見を代弁してくださると思うからだ。
 ま、とにかく、私が応援するその方は本当に大変なんだろうと思う。
 まず、生活が成り立たないと仰言る。
 昔から、政治と言う物は「井戸、塀」と言われた物だ。
 政治に関わると、最後には、全ての財産を失い、残るのは、家の周りの塀と、井戸だけだ、と言うわけである。

 しかし、最近の政治家は、政治家になることで財をなそうとする。真面目に政治に取り組むと、自身の生活が成り立たなくなる。おそろしく、情けないことである。

 分からんことばかりなので、頭がぐらぐらする。


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