ニタリ鯨と入れ墨
先日書いた、捕鯨の記事の中で、Bryde’sが何だか分からないと書いたところ、数人の読者の方から、ご親切なご教示を頂きました。
この日記を読んでくださるだけで有り難いのに、こんなご親切なご教示を頂いて、感謝感激です。
ありがとうございます。
他の読者の方にもお教えしたいとと思います。
Bryde’s whaleとはニタリ鯨のことなんだそうです。
ちょっと辞典を引けば、皆さんにご迷惑をおかけしないですんだのに、大変申し訳ありません。
で、他の読者の皆さんの為に、小学館のスーパーニッポニカから、ニタリ鯨の件を下に引用させていただきます。
■ニタリクジラ
Bryde’s whale
■Balaenoptera edeni
哺乳(ほにゆう)綱クジラ目ナガスクジラ科のヒゲクジラ。暖海性のクジラで、北緯40度と南緯40度の間の、水温20℃以上の海に広く分布する。イワシクジラの近縁種であるが、吻(ふん)の上面の左右両側に吻端から鼻孔付近にかけて各1条の隆起線があること、畝(うね)が長く先端がへそに達していること、くじらひげが短くて幅が広いこと、ひげ毛が太いことなどで、外形的に区別される。
体長もイワシクジラよりやや小さく、最大14メートルぐらいである。ニタリクジラはかつて南アフリカ沿岸にだけ生息するとされていたが、第二次世界大戦後、小笠原(おがさわら)諸島周辺で発見され、北太平洋にも広く分布することが判明した。国際捕鯨委員会は1970年に捕鯨条約の付表を修正して、本種とイワシクジラを別種として扱うこととした。南アフリカ沿岸では沿岸型と遠洋型の二つの型があり、外形的にも生態的にも、若干の差が認められている。〈大村秀雄〉
だそうです。
私も、さんざん反・反捕鯨に取り組みながら、こんな基本的な知識を欠いていたとは、ああ、恥ずかしい。
恥の極みですね。
皆さんごめんなさい。
話は変わりますが、数日前にイカ釣りの話を書きましたね。
その中で、フェリーの発着する桟橋で、イカ釣りをしたことを書いたんだが、その際に書き忘れたことがあったので、ちょいと書きます。
いや、その、フェリーに乗り降りする人間が凄いんだ。
何が凄いって、今の季節、オーストラリアは夏で暑いからたいていの人が、半袖やら、タンクトップ姿だ。
それはいい。
それはいいんだが、その中の多くの人が入れ墨をしているんだよ。
タトゥーと言うんだね。
しかし、入れ墨は入れ墨だよ。
18、9の若い女性から、60代の汚らしい男まで、実に様々な人間が、色々な入れ墨を入れている。
本当に驚いた。
特に、若くて肌も白くてプチプチした魅力的な女性が、入れ墨をしているのを見ると、腰が抜けるほど驚く。
折角の美しい肌を、どうして、そんな汚い物にしてしまうんだ。
もう、取り返しがつかないんだよ。
先月だったか、矢張り、シドニーで、大変に美しい若い女性の、タンクトップで露出している背中の肩胛骨のあたりが白くギザギザしている部分があるのに眼がついた。
息子に聞くと、それは、入れ墨をレーザーで焼いた痕だという。
我々の推測では、若い女性は、惚れた男の名前など入れ墨をしてしまったのだが、不仲になって別れてしまって、その名前を自分の背中に残すわけにも行かず、レーザで消したのだろうと言うことに収まった。その醜さ、汚らしさといったらなかったね。
昔、ハワイでは、税関で入れ墨のある人間はやくざ関係とみなされて入国を拒否されたと言うことを聞いたことがある。
今、オーストラリアのフェリーの乗り場だけでこれだけ入れ墨をしている人間を大勢見る時代になると、日本のやくざも大手を振ってハワイに行けるだろう。
良かったね、日本のやくざたちよ。
以前、茶髪・金髪について書いたらすさまじい反発を食らって、それ以来、若い人達の趣味については何も言わないことにした。
だから、入れ墨についても何も言わない。したければどんどんするがいいさ。
昔、東大の五月祭では、医学部の展示場で、入れ墨を展示した。
これは、入れ墨をした人間が死んだあと、医学部でその背中の皮をはいで、板に張り付けたのを、何枚も展示した物である。実に、気持ちの悪いものだった。
今は、多分、人権問題などで展示しないのではないだろうか。
特に最近、若い女性の間で、短いTシャツを着て、その下のジーパンとの間に出来る腰の隙間に入れ墨をするのがはやっているようだ。
私は何も言いたくない。
ただ、なんて勿体無いことをするんだろう、とだけ言いたい。
ある、やくざで、全身に彫り物を入れている男から聞いた話なんだが、入れ墨というのはとても肝臓に悪いそうだ。
あの、入れ墨の色素が、肝臓に回って肝臓の機能低下させる。
そのやくざも、酒も飲めず、実に不健康だった。
入れ墨を入れる前はそんなことはなかった。入れ墨を入れたやくざ者はみんなこうなるよ、と言っていた。
だから、入れ墨をしているやくざは、見た目は格好がいいが、喧嘩は弱いのだそうだ。体力がないからね。
で、分かりましたね。入れ墨なんかで体を飾っているやくざは、相手にして怖くないって。
それ以来、とても、役に立ちました。
半袖の下に入れ墨が見えるようなやくざは、徹底的にからかっていじめてやることにした。
私の方が強いもん。
でも、気をつけなければいけないのは、そう言う弱いやくざに限って刃物を持ち歩くと言うこと。
やくざと入れ墨と刃物、その三つを天秤にかけて、いじめて遊ぶことだね。
あ、私の言いたいことはこんなことではなかった。
美しい肌の若い女性よ、頼むから、入れ墨だけはしないで。
玉の肌というでしょう。
折角の美しい肌を、薄汚い模様の入れ墨で汚さないで。
なんて、また余計なことを言うな、と文句が沢山来るだろうな。