私も犬も、痛み止めに弱い
〈「シドニー子育て記」に「第一章 その5」を掲載しました〉
今日は大失敗。
リハビリをするのに、久し振りに痛み止めを飲んでみたら、頭がぼーっとして、眠くてだるくなり、物を考える気力が失せてしまった。
どろーんと、体中の力が抜けた感じだ。
もしかしたら、麻薬中毒患者は、この感じを気持ち良いと感じるのかも知れない。
今日は、イスラム教のことを考えるつもりだったが、こんな頭の状態で、おかしな事を書いたら、大変なので、明日に延期する。
代わりに、「シドニー子育て記」に「第一章 その5」を追加したので、それでも読んで下さい。
私の家の14歳の犬、ラブラドールのポチが、歳のせいで歩くときに脚を痛がるようになったので、獣医の次女が痛み止めを飲ませたところ、すいすいと歩くようになったのだが、その薬が胃に来たようで、食べた物を戻すようになってしまい、次女は自分の勤めている動物病院に入院させた。
ううむ、痛み止めが、体に合わない所など、私に同じではないか。
飼い主に似たのかな。
次女は、このポチの面倒を見たいが為に獣医になってしまったので、ポチの具合が悪いとなると、半狂乱になる。
吐いて食べられないので、点滴をするために入院したのだが、次女は家にいても心ここにあらずという感じで、ついに、夜、寝袋を持って病院に行ってしまった。病院は、夜になると人がいなくなるのでポチが心細がって泣いている、と言うのである。
ポチは、入院犬の為のケージの中に入っているのだが、次女はそのケージの前の床に寝袋をおいて寝た。
まったく、そこまでするのかね、と私はあきれた。
朝、看護婦が来たので、後を託して家に帰ってきた。
午後、また病院に戻り、ポチを連れて戻ってきた。
ポチは、年齢のせいもあるのだろうが、ひどくやつれて見えた。
私達家族の心配は、ポチに何かがあったら、次女はどうなるのだろうと言うことだ。長女は、その時には絶対に家にいたくないと言う。
私もいやだ。
しかし、動物であるからには寿命という物がある。
ラブラドールの平均寿命をポチは既に越えている。
私達家族は、はらはらしながら、ポチの樣子を見ているのである。
私達人間は犬を飼っているつもりだが、結局犬に飼われているのではないか。
そんな気がする。
痛みを止めようと痛み止めを飲むと、副作用が辛いのは、人間も犬も同じことなのだ。人間も犬も、生きるのは大変なことですよ。