琴欧洲 有り難う
今日、琴欧洲が引退した。
実に残念だ。
大関に昇進した時には、すぐにでも横綱になると信じて疑わなかった。
体の柔らかさ、力強さ、体が大きいのににもかかわらず器用で俊敏な体の使い方。
絶対に大横綱になると信じた。
ああ、ところが、大関になってすぐに膝に大けがを負ってしまった。
全くなんと言うことだ。
年に六場所もあっては膝の治療も十分出来ないうちに出場しなければならない。
あのとき、半年休んで治療に専念できれば、今頃は大横綱になっていたと私は信じて疑わない。
あのような過酷な競技、(土俵から70センチ下まで転がり落ちるなんて、これは、自分の身の上に考えてみれば、ありうることではない)
しかし、今までの、名力士たちは皆、その過酷な状況を乗り越えてきたのだから仕方が無いとはいえ、あの過酷な土俵のせいで、あたら優秀な人材を失ったことは数え切れない。
私は、相撲の歴史の連続性から見て、今の土俵の形を変えることは意味が無いと思う。
しかし、本場所の土俵の上でのけがの治療についてはもっと十分な期間を与えるべきでは無いか。
それが、長い目で見れば、惜しい力士を失わずにすみ、大相撲の繁栄につながることだと私は信じる。
琴欧洲だって、あと半年治療に専念することが出来たら、と考えると残念でたまらない。
私は、相撲協会に、けがをした力士の治療期間を延ばすことをお願いしたい。
今のままでは、せっかく優秀な力士が一つのけがで一生を棒に振るという例が多すぎると思うのだ。
それにしても、琴欧洲、有り難う。
土俵の上で、あれほど花のある力士は、琴欧洲以後出ていない。
相撲協会に残ると聞いて、うれしい。
相撲協会では、負傷力士に対する相撲協会の対応を変えるように親方として努力してもらいたい。
とにかく、琴欧洲、お疲れ様。
今までの努力、我々相撲愛好家を喜ばせてくれたことに心から感謝します。
良くやった、有り難う。