新年のご挨拶
あっという間に1月も終わり近くになってしまった。
遅まきながら、新年のご挨拶を致します。
去年はひどい年だった。(いや、実際は1990年からずっとひどい年が続いているんだが)
今年は、何としてでも、これまでよりは良い年にしたいものですね。
お互いに頑張りましょう。
とは言え、コロナがこんな状況では今年を良い年にするのは大変に難しい。
私は2019年の11月に日本を出てから、今に至るまで丸1年以上日本へ帰ることが出来ずにいる。
1年以上日本から離れているなんて、こんなことは初めてのことだ。
早く日本へ帰りたい。
とは言え、簡単に日本へは帰れない。
オーストラリア政府がオーストラリア在住の人間の海外出国を禁止しているからだ。
日本のコロナ事情はひどいもので、あっという間に感染者数が32万人を越えてしまった。
一体これはどうしたことなのか。
オーストラリアのシドニーの状況と比較してみたい。
◎基礎的なデータ。(2021年1月19日現在)
オーストラリアの人口 約2500万人
シドニーのあるニューサウスウェールズ州の人口 800万人
日本の人口 126,000,000(1億2600万人)
☆コロナウィルスのこれまでの感染者数
オーストラリア全体で 28,721人
ニューサウスウェールズ 5,074人
日本のこれまでのコロナウィルス感染者数 331,000人
人口当たり感染者数 日本 0.2%
オーストラリア 0.1%
ニューサウスウェールズ州 0.06%
人口当たりの感染者数は、オーストラリアは日本に比べて少ない。
感染者数の推移を見てみよう。
☆日本のコロナ感染者数推移
googlより
オーストラリアのコロナ感染者数推移
シドニー・モーニング・ヘラルドより
これを見ると、日本は2020年3月に最初の小さな感染ピーク、8月にそれより大きな感染ピークがあった。
それで収まるかと思っていたら、11月になって急激に増加し始めて、その勢いは2021年1月19日になってもまだ収まらない。
1月14日には7875人感染した。1月19日には少し減って、53032人新規感染者が出た。
一方オーストラリアでは、2020年4月に小さなピーク、8月にそれより大きなピークがあったが、それ以降2020年12月にちょっと小さなピークがあったが、それも収まりつつある。
オーストラリアは他の国と比べても、コロナに対して上手く対処していると言えるだろう。
それに比べて、日本は、もはや収拾のつかない状況になってしまっているのではないか。
私は、日本とオーストラリアのコロナの感染状況のこの差は、両方の国の政府と国民の民度の差による物だと思う。
シドニーでは2020年12月の初め頃には、新規感染者数がゼロの日が何日も続いて、私たちはもう安心だと思っていた。
ところが、12月の初めになって、シドニーの北岸に突然新規感染者が2人でた。次の日にまた数人、三日の間に18人の新規感染者が出た。
これを見た州政府は、シドニー北岸の新規感染者の出た地域を一気にロック・ダウンした。
その地域の人がその外に出ることも、その地域外の人がその地域に入ることも禁じられた。
同時に、マスク着用が義務づけられて、外に出るのにマスクをつけていない人間はその場で200ドルの罰金を取られることになった。
更に、クリスマス、年末、年始には、その地域の人は5人以上集まるパーティーを開くことが禁止された。それもその地域の人々だけで、他の地域から人が入ってくることは禁じられた。
それ以外の土地でも、ニューサウスウェールズ全体に10人以上集まることが禁止された。
私の長男の妻の両親はそのシドニー北岸の新規感染者が出た地域に住んでいる。
おかげで、毎年恒例の両親の家のクリスマスパーティーも長男とその妻は参加出来なかった。
長男の妻の両親はその地域から外に出ることが出来ないので、私の家の新年の集まりに参加出来なかった。
グラフを見れば分かるが、12月から1月にかけて新規感染者数は増えている。
しかし、これも、1月に入ると収まって、1月15日にはロック・ダウンも解除された。
1月20日現在、ニューサウスウェールズ州の新規感染者数は0である。
12月の初めにシドニー北岸で新規感染者が出たときの州政府の対処の仕方は素早く、果断だった。
だから、1月20日に州政府首相が「来週25日の週からシドニー北岸だけでなく、州全体の規制を解除する」と言うことが出来たのだ。
これを日本の状況と比べた場合、大きな違いだと思う。
日本では、特に11月から急激に増えた。
10月には少し収まりかけていたのに、GO TOを始めてから、急激に新規感染者数が増加した。
この時期に、折角新規感染者数が収まりかけていたのにどうして、感染者が増えるような政策を取ったのか。
私には理解が行かないことだ。
コロナの感染者が爆発的に増加しているのを見て、多くの人が、GoToは危険だと言ったのに、菅首相は経済のことも考えて、Go Toを続けざるを得ない、と答えた。
菅首相は安倍晋三首相についで思考能力がない人間であることがこれで明らかだ。
恐ろしい勢いで新規感染者が増えているのが菅首相には見えないのか。
オーストラリアのニューサウスウェールズ州ではわずか十数人の新規感染者が出た段階で、その地域をロック・ダウンした。
そして、ニューサウスウェールズ州の住民は州政府の指示に従った。
一方日本では、若い人達は自分たちには関係ない、といって相変わらず盛り場に出て来ている。
電車の中でマスクをせずに大声でしゃべる男や、マスクを強請されるのは個人の自由の侵害だと言い立てる人間が少なからずいる。
オーストラリアの指導者と日本の指導者、オーストラリアの国民と日本の国民。
この二つを見比べると、日本が失われた30年の蟻地獄に陥った理由がよく分かる。
指導者もひどかったし、国民もろくなもんじゃなかった。
コロナが日本と言う国の駄目さ加減を我々の前に突きつけて見せた。
上に示した、日本とオーストラリアのコロナ感染者数の推移を見れば、いかに日本が愚かな失敗をしたか明らかだ。
ああ、あ、
新年のご挨拶がとんでもない事になってしまった。
次回から、楽しい話題ばかりを集めて書きます。
お見捨てになりませんように。