竜巻
昨日の午後、晴れていた空が曇ってきて、外を見たら不思議な雲がみえる。
雲から、しっぽのような物が垂れて下がっていく。
竜巻の雲だ。
ベランダから写真に撮った。
この位置からは見えないが、右側は太平洋が一望できる。
実は、この写真を撮る前に、海の上まで届く竜巻雲が出来ていた。
あわてて、カメラを撮りに行く僅かの間に、その部分から雨が降り始め竜巻雲は見えなくなった。
残念、と悔しがっていると、すぐに、左側から雲が垂れ下がり始めた。
家並みが邪魔になるが、その背後は太平洋である。
しかも、この、竜巻雲が一個所だけでなく、二本、三本とあちこちに出現した。
私は、竜巻雲をこの目で見るのは初めてなので興奮した。
しかし、この竜巻雲も、あっという間に姿を消した。
実に不思議な現象だ。
すると、今日のSydne Mornig Herald紙に、その竜巻を海岸から写した写真が載っていた。
これは不安定な上昇気流が生じて、上空の雲を引き寄せて生じたもので、その近くにいたら大変に危険だが、この竜巻は陸に近づくにつれて弱くなってしまうという。
この写真を見ると、サーファーが慌てて逃げて来たように思えるが、サーファーは気がついていないのではないか。
シドニーは実に気候の変動が激しく、さっきまで快晴だと思っていると、突然一天にわかにかき曇って土砂降りになったりする。
残念なのは、竜巻雲が、二本も三本も、垂れ下がっているところを撮影できなかったことだ。
カメラはいつも手元に置いておかないと行けないと反省したが、そうは言ってもなあ。望遠レンズまで、いつも手元に置いておけませんや。