雁屋哲の今日もまた

2015-01-30

美味しんぼ「鼻血問題」に答える

◎夜久弘さんが亡くなった。

以前、このブログで、つげ義春について書いたときに、つげ義春最後の作品群を掲載した「コミックばく」の編集者として夜久さんにについて書いた。

夜久さんは、つげ義春に作品を書かせるために、「コミックばく」を立ち上げたのだ。

つげ義春という作家は、夜久さんが舞台を設定しなければ何も描かなかっただろう。

実際に、1987年の「コミックばく」最終号以後、つげ義春は何も描いていない。

夜久さんがいなかったら、あの、「無能の人」などの一連のつげ義春の名作は私達、いや、漫画界、いや、日本文化の中に現れなかったのではないか。

夜久さんは、物静かで、上品な人だった。

いつも柔和な表情で、それなのに芯の強さを感じさせる人だった。

また、お会いしたいと思っていたのに、先に逝かれてしまった。

何とも、悲しく残念だ。

2015年1月2日 ご逝去。

 

◎2015年1月22日

サッカーのアジアカップの日本対UAE戦がシドニーで行われた。

私は、妻、長男、長女、次女の五人で観戦に行った。

私と妻と長男は、ワールドカップ、ブラジル大会のレシフェでの試合を見に行ったときの公式ユニフォームを、長女、次女はそれ以前の日本代表チームのユニフォームを着て行った。

UAE相手では、負けることはないだろうと、意気揚々として行ったのである。

結果はご存じの通りである。

こんな負け方は、日本サッカー界の歴史に残るものだと思う。

長男は落胆のあまり「お父さん、もう、日本代表の応援に行くのはやめようよ」という。

私も、レシフェで目の前でコートジボワールに無残な負けを喫したのを見て、心臓の具合が悪くなった。そこに、この、無残な敗北である。

倒されて、ローラーカーに轢かれてのしイカ状になり、その上で悪魔の軍団が飛び跳ねているような感じだ。この悲しみと苦しみはいつまで続くのだろう。

 

何で、こんなにサッカーに身を入れるのか。

私には分からない。

こんな面白いサッカーなどと言うゲームを作った人間を恨むしかない。

私は、日本代表が、必ず世界一になると信じて応援を続ける。

日本代表が負けると、死にたくなるけれどね。

 

◎去年の4月に、私が「美味しんぼ」で書いた鼻血の場面が、原発推進派に意図的に取り上げられ、殆ど全てのマスコミで、私はまるで犯罪者のように叩かれた。

それに対する反論を、このページで書くと読者諸姉諸兄にお約束したが、日本はなんだか訳の分からない社会になってしまって、なまじ、このブログに意見を書いても、中途半端にしか私の思いが伝わらないと考えて、私の意見を本にまとめることにした。

 

その本、

「美味しんぼ『鼻血問題』に答える」

が、いよいよ、発刊されることになった。

最初は、1月中のはずだったのだが、私の原稿が遅れたことで、結局2月になってしまった。

大方の書店には、2月2日に並ぶはずだ。

 

「鼻血」問題についての私の意見も、小出しにしていては、仲々全体がつかめない。

この本を読んで頂ければ、私の真意をご理解いただけると思う。

 

出版社は、「遊幻舎」

小学館とは、全く無縁の会社なので、この本に対するご意見は、「遊幻舎」の方にお願いしたい。

雁屋 哲

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