雁屋哲の今日もまた

2012-11-15

ヤットさん有り難う!

ヤットさん有り難う。
今日の全日本対オマーンは体に悪かった。
試合前から、本田選手は額に玉の汗を浮かべていて、如何にも調子が悪そうだった。
オマーンの選手がレーシング・カーとすると、まるで日本の選手はエンジン・オイルが焼き付いた車のように動きが悪かった。
後半、危険なのところから、フリーキックをを与えて、そのまま点を取られた時には、私はそのまま、テレビを消した寝てしまいたくなった。
しかし、それでは、私の念力が通じない。
辛いところを頑張っていたら(って、まるで私が試合を自分で戦っていたみたい。おかしいね)、おお、もうじきロス・タイムという時に、酒井高徳、遠藤保仁、岡崎慎司の連繋で決勝点を入れてくれた。
酒井、遠藤、岡崎、この三人全てが良いところを見せてくれたのだが、とくに、私は遠藤保仁のあの踵でのセンターリングには、泣いた。
凄い。
それ以外に言いようがない。
遠藤は、実は、私のような横浜マリノス・ファンからすると、天敵である。
遠藤のおかげで、何度マリノスが悲しい目に遭わされたか。
しかし、全日本の一員となるとこれは別。
Jリーグの恨みは忘れて、ただ全日本の勝利に貢献してくれることを願うばかりだった。
去年のアジアカップの最終戦だって、遠藤が全体を見極めて、実に巧妙に長友にボール出し、その長友が見事なセンターリングをして、李忠成のボレーシュートとなった。

遠藤のあの巧妙な球出しがなかったら、長友のアシストも、李のシュートもなかった。

遠藤は、コーナーキック、フリーキックの技術も凄いけれど、途中の試合作りに他の人間にはできない才能がある。
今日も、そうだよ。
どうして、あの時に、あんなところにいて、しかも、踵でセンターリングが出来るんだ。
今日の最高殊勲選手は遠藤だ。
これで、今日は気持ち良く寝ることが出来る。
ヤットさん、有り難う!

雁屋 哲

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