雁屋哲の今日もまた

2012-01-07

新年のご挨拶

ちょっと遅くなりましたが、新年のご挨拶を申し上げます。

去年は、東北の大震災があって、私たち日本人にとっては最悪の年になりました。

実際に被害に遭われた方達、命を落とされた方達のことを考えると、なんと言って良いのか、言葉を使うのが物書きとしての私の仕事なのに、その言葉が出て来ません。

物書きとして、無能の限りですが、被害に遭われた方達、命を落とされ方達の辛さ苦しみの数分の一でも、僭越ながら私も共にしていると申し上げたいのです。

 

今年は、その多くの犠牲を教訓に、これ以上の悲惨な状況を生み出さない努力、震災による被害で現在も苦しんでいる方達へのご支援など、出来る限りのことをして行くつもりです。

 

私の友人のF氏が、「脱原発を三十年以上訴えてきた自分にとって2011年は『悔い』が残る年として刻まれる」、と新年の挨拶の中に書いてきた。

それに対して、私は、次のような返事を書いた。

「Fさんの文章の中に、『悔いている』と言う言葉がありました。

『悔いる』と言うのは、自分のしたことに対して言うことであって、今回の原発事故をFさんが『悔いる』必要はないと思います。

『原発を止める努力が足りなかったことを悔いる』と仰言るかも知れませんが,政府・財界・官僚・御用学者たちのあの強力ないわゆる『原子力村』に対して、どのような努力をすれば良かったのか、それは考えられない事です。

とはいえ、連中の手の内も今回のことでよく分かりました。

今まで何もかも隠されていて掴めなかった、闘う手掛りも掴めました。

そう言う意味では、これからは『悔いのない』ように、戦い抜きましょう。(なんて、偉そうなことを言ってしまった)

 

今まで真面目に反原発に取り組んできた人達は、今度の原発事故を防げなかったことを自分の責任のように思っている。その真面目さには、頭が下がるし、心が痛む。

しかし、私が、友人への返事に書いたように、今回の事故で、東電・政府・財界の正体と手口がはっきりした。

今までどうすれば良いのか分からなかったが、反撃の手掛りを掴む事が出来た。

実際に事故が起こるまで、分からなかったのは残念だが、今回の事故は、「原子力村」に対しても打撃を与えた。

彼らの真の姿が見えてきたし、だれが関わっているのかも分かってきた。

「原子力村」に対する攻撃法を彼ら自身が我々に教えてくれたと思う。

あの、人間離れした卑劣で悪質で強欲な連中と対抗するのは容易なことではないが、今年はなんとしても、反原発を推し進めるための努力を尽くさなければならない。

反原発を推し進めるためには、原子力に代わるエネルギー源の開発、電気に頼り切りの現在の生活態度の変更、等も必要だろう。

するべきことは沢山ある。

へこたれずに、前進しましょう。

雁屋 哲

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