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	<title>雁屋哲の美味しんぼ日記 &#187; 雁屋哲の食卓</title>
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	<description>「美味しんぼ」原作者、雁屋哲の公式ブログ。</description>
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		<title>イカ釣りとイカ料理</title>
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		<pubDate>Wed, 17 Jun 2009 14:50:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator>雁屋 哲</dc:creator>
				<category><![CDATA[雁屋哲の食卓]]></category>

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		<description><![CDATA[　日曜日（１４日）、私と長男、長男の親友とその連れ合いとで、船を出してイカ釣りに行った。
　実はその前の日曜日にも船を出したのだが、それ以前三週間近くも雨が降り続いたせいで水が濁っていて、長女がパロット・フィッシュ（日本 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　日曜日（１４日）、私と長男、長男の親友とその連れ合いとで、船を出してイカ釣りに行った。<br />
　実はその前の日曜日にも船を出したのだが、それ以前三週間近くも雨が降り続いたせいで水が濁っていて、長女がパロット・フィッシュ（日本では見たことがない魚だ。色は鮮やかだが、白身で大変上品な味である）を一匹、長男の友人の連れ合いが、ウマヅラを沢山釣っただけで、私達は完全な空振りだった。<br />
　長女が釣りについて来たのは初めてで、ビギナーズ・ラックという物だろう。このパロット・フィッシュは中華街などで清蒸にして出すが、美味しいので高価な魚である。実に華麗な魚でしょう。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01953s1.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="パロット・フィッシュ"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1078" title="パロット・フィッシュ" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01953s1-150x150.jpg" alt="パロット・フィッシュ" width="150" height="150" /></a></div>
<p>　長男は船の上でパロット・フィッシュの鱗を落とし、さばいてしまう。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01956s.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="パロット・フィッシュをさばく"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1079" title="パロット・フィッシュをさばく" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01956s-150x150.jpg" alt="パロット・フィッシュをさばく" width="150" height="150" /></a></div>
<p>　こうすることで、パロット・フィッシュは持って帰ってすぐ調理できるし、新鮮な味が保たれるし、しかもパロット・フィッシュの内臓を海に帰すことで、他の魚たちの餌になる。<br />
無駄がない。</p>
<p>　しかし、船を出して、何もつれないというのは、実にむなしい物である。先週、長女がパロット・フィッシュを釣ったと言っても、それは、私達がねらっていたイカではない。<br />
　イカが釣れなかったので、男たち三人は意気消沈して家に帰って、長女の釣ったパロット・フィッシュの清蒸と長男の友人の連れ合いの釣ったウマヅラで作ったカレーをしょんぼりと食べた。<br />
　パロット・フィッシュの清蒸は勿論、ウマヅラで作ったカレーも大変美味しかったが、私達には深い欲求不満が残った。</p>
<p>　そう言うわけで、今週は何が何でもリベンジ（復讐）だと意気込んで船を出した。<br />
　私達が船を出したのは、ピット・ウォーターと言うUの字をうんと長く引延ばした形の深い湾の、外洋に接するぎりぎりの場所である。<br />
　貸し船屋で、甲板全体が平らな形で広く、釣りをするのに一番向いているボートを借りて海に出た。これなら思い切り竿を振るえる。<br />
　長男は、ピット・ウォーターの湾を調べ上げて、イカの釣れそうな場所をいくつか選んであり、それを順番に回ろうという。<br />
　私達がねらうイカはアオリイカであって、アオリイカは昆布などの海草が生えている所に潜んでいる。<br />
　長男は、アオリイカのいそうな海草の生えている場所をいくつか当たりを付けてある。<br />
　まず、我々は、湾の一番外の出口付近の昆布や海草の生えている岩場に向かった。<br />
　巨大な岩がごろごろ転がっており、その周りに確かに昆布や海草が生えている。<br />
　その岸から２０〜３０メートルほどのに、いかりを下ろし、海草の生えているあたりに向かって、仕掛けを投げ始めた。<br />
　イカ釣りには、他の釣りのように、生の餌は使わない。<br />
　とくに、アオリイカの場合「餌木」という、疑似餌を使う。<br />
　この餌木は、魚なんだかエビなんだか、訳の分からない形をしている。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc02049s.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="餌木１"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1080" title="餌木１" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc02049s-150x150.jpg" alt="餌木１" width="150" height="150" /></a>　<a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc02050s.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="餌木２"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1081" title="餌木２" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc02050s-150x150.jpg" alt="餌木２" width="150" height="150" /></a></div>
<p>　色はご覧のように実にけばけばしい色をしている。<br />
　こんなけばけばしい色を、イカは好むのだろうか。<br />
　二枚目の上から二番目の餌木の胴体についているのはフグの皮。<br />
　これを付けると、良く釣れると言うんだが、今回効果のほどは分からなかった。<br />
　この餌木が沈んでいくときに、イカは何か魅力的な食べ物がやってきたと思うのか、抱きつくのである。<br />
　抱きついたら最後、餌木の後ろの、残虐な針をご覧下さい。二重に生えている。<br />
　その針に、体が（主に脚）が引っかかってしまう。<br />
　こんな物を考え出した人間の悪意というものは凄いもんだね。<br />
　その悪意に感謝しながら、私達はイカを釣っているというわけだ。<br />
　その餌木を何度か、海に振込み、リールを巻き上げることを続けている内に、妙に重くなったな、という感じを受ける。<br />
　そこで、更にリールを巻いていくと、おお、餌木にイカが引っかかっているではないか。<br />
　ああ、その時の興奮と言ったらない。<br />
　実に、もう、言葉には表現できないような興奮、喜び、である。</p>
<p>　今回は、最初の場所で十分くらい竿を振っていて、「どうも、ここは駄目かな。場所を変えようか」と言っている内に、私の竿が突絶重くなった。<br />
「おおっ」と思ってリールを巻いていくと、いました。<br />
　イカが餌木に抱きついておりました。<br />
　しかも、でかい。そのまま引っ張っていって、船の甲板まで取り込むことは難しい。途中で、針が外れて逃げられる可能性が高い。<br />
　しかし、運良く、長男がその日は手網を持って来ていた。<br />
　ぎりぎりまで、イカを引き寄せておいて、長男が手網で掬ってくれた。<br />
　甲板に引き上げてみて、驚いた。<br />
　今まで、シドニーで何度もアオリイカを釣ってきたが、こんな大きなイカは初めてだ。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/r0014582s.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="最初のイカ"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1083" title="最初のイカ" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/r0014582s-150x150.jpg" alt="最初のイカ" width="150" height="150" /></a></div>
<p>（この写真は餌木が、胴体に引っかかっているが、これは、脚に引っかかったままだと脚がちぎれると言うことから、撮影上の演出として頭の先に引っかけ直した物です。）<br />
　体の模様から、これは雄だ。<br />
　しかし、凄い引きだった。<br />
　このイカ一杯で、家族六人の夕食に充分だ。<br />
　しかし、私は、欲が深い。と言うより、釣りをする人間の本能として、もっと釣りたいと思う。</p>
<p>　そこで、餌木を振込むこと数分で、今度は、小さめなイカがかかった。<br />
　もう、万々歳だ。<br />
　これで、もう充分すぎる。<br />
　しかし、駄目だ。止められない。<br />
　また、餌木を振込んだ。</p>
<p>　それを数回繰り返している内に、針先が妙に重たくなった。<br />
　アオリイカ釣りは、最初に書いたように、昆布や海草の生えている場所でおこなう。<br />
　必然的に、昆布や海草に餌木の針がかかる。いわゆる根掛かりが頻繁に起こる。<br />
　その場合、竿を水平に倒して、道糸を手でたぐると、餌木の針が引っかかった昆布や海草のが「ぶつん」という手応えとともに切れて、その瞬間に抵抗はなくなり餌木はその針の部分に海草をたっぷりと付けて戻って来る。<br />
　で、その時も、海草に根掛かりをしたな、と思って、竿を水平に倒し、道糸を手でたぐった。<br />
　ふつうなら、途中で、海草のちぎれる「ぶつん」という感じがあって、それから餌木が難なくたぐり寄せられる。<br />
　ところがその時は、仲々ぶつんと言う海草がちぎれた感覚が手に伝わってこない。それなら、餌木が海草ではなく岩などに引っかかって、動かなくなっているのか、というと、そうではない。<br />
　引けば、そのまま、たぐり寄せられてくる。<br />
「おかしいなあ、変な根掛かりだなあ」と思いながら、なおも糸をたぐっていくと、突然、水面下１０センチの所に、巨大な目が二つ見えた。その眼と来たら、ピンポン玉より大きい。胴体は巨大で、恐ろしい幅のエンペラが激しく動いている。<br />
「根掛かりじゃない、イカだっ！」私は、叫んだ。<br />
　長男が手網を持って飛んで来た。私は思い切り糸を引いた。<br />
　その瞬間、突然、何の手応えもなくなり、イカの姿は消えた。<br />
　私の手に残ったのは、道糸だけ。<br />
　私達は、その道糸を見て唖然となった。<br />
　普通リールに巻いた道糸の先に、仕掛けを付ける先糸を１メートル強付ける。<br />
　道糸と先糸は、釣りをする人なら誰でも知っている、特殊な方法で結ぶ。<br />
　普通、大きな魚がかかって、仕掛けを取られることがあっても、道糸と先糸を結んだ箇所がほどけると言うことはあり得ないし、経験したことがない。<br />
　しかし、今回は、それが起こった。<br />
　とても信じられないことだ。<br />
　長男は悔しがって、「先糸を、今日新しく結び直すべきだった。先週のままだったので、ゆるんでいてはずれてしまったんだ」という。<br />
　しかし、道糸と先糸が外れるなどと言うことは起こりえないことだ。<br />
　とにかく、かかったイカが尋常ではなかったのだ。<br />
　長男の親友は、「エイだったんじゃないだろうか」という。<br />
　しかし、エイなら、まるで引きが違う。暴れ方も違う。<br />
　あの、やたらと重く、しかもぶるぶると微妙な振動を感じさせるのはイカでしかない。<br />
　私は、その巨大のイカと、眼と眼があって互いに見つめ合ったあの瞬間を生涯忘れないだろう。<br />
　もし、上手い具合に取り込めたとしたら、いったいどれだけ大きいイカだったのだろう。<br />
　アオリイカではない、もっと別の種類の大きいイカだったのではないだろうか。<br />
　私達は、「モンスターだ、モンスターだ」と言い合った。</p>
<p>　そのモンスターに先糸から餌木まで、みんな持って行かれてしまったので、新たに先糸を付け、餌木も新しくした。<br />
　餌木はそれぞれ色とりどりで、いったいどれが良いのか、その時と場所で異なる。<br />
　今までモンスターまで含めて三つのイカに手応えのあった「餌木」を失って、私は意気消沈したが、これではならじと、前回日本で買って来たオレンジ色の「餌木」を使って見た。<br />
　投げてはリールを巻くことを繰返すこと、数十回、「おっ」ずしりと重くなった。<br />
　そのまま、リールを巻くと確かな手応えがある。<br />
　巻き続けると、やった、やりました、またまた大きなイカを捕まえた。<br />
　長男に手網で取り込んで貰った。<br />
　今度は、牝だった。（体に、丸い模様があるのが牝です）</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/r0014584s.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="大きな牝イカ"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1084" title="大きな牝イカ" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/r0014584s-150x150.jpg" alt="大きな牝イカ" width="150" height="150" /></a></div>
<p>　もう、満足だ。<br />
　私は１日に、３杯以上のイカは釣らないことにしている。<br />
　普通の大きさのイカでも３杯有れば、家族六人が楽しめる。<br />
　それ以上イカを取ってしまったら、イカの資源が危うくなる。<br />
　長く、イカ釣りを楽しむために、私は、１日に釣るイカの数を制限しているのだ。（これが、釣りをする人間にはとても難しいことなんだ。釣れれば釣れるだけ嬉しい。出来るだけ沢山釣りたい。しかし、みんながそんなことをしたら、イカの数は激減してしまう。現実に最近の日本ではイカの数が減って釣るのが難しくなっているという。イカの資源を保ち、これから先も長い間釣りを楽しむために、この我慢が大切だ）</p>
<p>　しかも、今日釣ったイカの内２杯は私がこれまで釣ったことのない大きなイカだ。<br />
　こんな大きなイカを釣っていいのかと自分でも驚く大きさのイカだ。<br />
　１杯で家族全員、満足できる、と長男は言う。<br />
　長男の親友も、最後にやはり、巨大なイカを釣った。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/r0014588s.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="長男の親友の勇姿"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1085" title="長男の親友の勇姿" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/r0014588s-150x150.jpg" alt="長男の親友の勇姿" width="150" height="150" /></a></div>
<p>　これで、イカ釣りは止めて他の魚を釣ろうと、場所を移ったが、潮の案配が悪くなり、おまけ雨が降ってきて、釣りにはならなくなった。<br />
　親友の連れ合いは、ウマヅラ専門で、沢山釣った。<br />
　長男は、みんなの面倒を見て回っていたが自分は１杯も釣れなかった。<br />
　しかし、そこが、長男の人格の良いところで、「良かった、良かった」と大喜びして、家路に向かった。</p>
<p>　さて、イカを釣ったときに一番大事なのは、釣ったら其の場で締めることだ。<br />
　眼と眼の間をナイフで突き刺すと、それまで茶色がかっていた胴体が、一瞬の間に真っ白になる。透明になる。<br />
　ナイフを下にずらして刺すと、今度は十本の脚の半分が白くなる。<br />
　それを横にずらすと残りの脚が白くなる。<br />
　その、一瞬の間に白く透明になる様は、凄い物で、初めて見る人はみんな声を上げる。<br />
　こうして、締めたイカと、締めないまま自然に死なせてしまったイカとでは味が全然違う。<br />
　だから、魚屋などで買ってきたいかがどんなに新鮮だと言っても、刺身にしたときに味が全然違うのだ。<br />
　北海道でイカソーメンを食べても、ちっとも美味しくなかった、と言う話を良く聞くが、それは当然のことで、漁師は一度に沢山のイカを釣る。そのイカを一匹ずつ締めている暇がない。<br />
　だから、私達が１杯ずつ釣って締めたイカとは味の点で比べものにならないのだ。<br />
　締めたイカは、１杯ずつビニールの袋に入れる。<br />
　クーラーボックスの氷にイカの身が直接触れると味が落ちるので、袋に入れるのだ。（美味しく食べるために、とても気を使うんですよ）</p>
<p>　当然、私達は、釣ったイカは其の場で全て締めて白くしたのだが、家に帰って取り出して驚いた。<br />
　真っ白になっていたイカの、体の部分部分が茶色に戻っているではないか。よく見ると、かすかに体が動いている。<br />
　完全に死んでいなかったのだ。<br />
　なんと言う生命力の強さだろう。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01981s.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="透明だったのが"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1086" title="透明だったのが" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01981s-150x150.jpg" alt="透明だったのが" width="150" height="150" /></a>　<a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01982s.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="この大きさ"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1087" title="この大きさ" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01982s-150x150.jpg" alt="この大きさ" width="150" height="150" /></a></div>
<p>　二番目の写真には巻き尺を並べてみたので、大きさが分かるだろう。<br />
　そにしても、この目玉見てください。おっかないよね。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01986s.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="イカの目玉"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1088" title="イカの目玉" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01986s-150x150.jpg" alt="イカの目玉" width="150" height="150" /></a></div>
<p>　私が取り逃がしたイカの目玉はこの二倍は大きかったんだ。モンスターと私達が言うわけが分かるでしょう。</p>
<p>　さてこれからが、料理人、長男と次女の腕の振るいどころだ。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc02028s.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="まず唐揚げ"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1089" title="まず唐揚げ" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc02028s-150x150.jpg" alt="まず唐揚げ" width="150" height="150" /></a>　<a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc02036.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="イカの炒め物"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1090" title="イカの炒め物" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc02036-150x150.jpg" alt="イカの炒め物" width="150" height="150" /></a></div>
<p>　長男は、イカをぶつ切りにして、それに片栗粉をまぶして一旦油で揚げた後、それを、ニンニクと赤唐辛子のみじん切りと一緒に再度軽く炒め、五香粉と塩を振りかけ、最後にさっと紹興酒をかけて出来上がり。この紹興酒が決め手なのだそうだ。<br />
　その上に、香菜をたっぷりと振りかけた。<br />
　イカの歯ごたえが素晴らしく、甘みがあって、それに東南アジア風の味付けが良く合う。この旨さには泣けます。</p>
<p>　そして、なんと言っても、イカと来たらイカソーメン、イカ丼ぷりだ。<br />
　イカが大きいので身が厚い。そのままイカソーメンにしたのでは、美味しくない。<br />
　そこで、次女が四谷荒木町の「寿司金」のおやじさんの様に、技で、イカの身を二枚に開く。これは、イカの身を平らに切開いていくので、難しい。<br />
「寿司金」の親爺さんは、一枚のイカを四枚にまで切開くから凄い。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01991s.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="イカの薄切り"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1091" title="イカの薄切り" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01991s-150x150.jpg" alt="イカの薄切り" width="150" height="150" /></a></div>
<p>　それを、細切りにして、イカソーメンの出来上がり。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01994s.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="イカソーメン作り"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1092" title="イカソーメン作り" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01994s-150x150.jpg" alt="イカソーメン作り" width="150" height="150" /></a>　<a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01992s.jpg" rel="shadowbox[post-1072];player=img;" title="イカソーメンの出来上がり"><img class="alignnone size-thumbnail wp-image-1093" title="イカソーメンの出来上がり" src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/06/dsc01992s-150x150.jpg" alt="イカソーメンの出来上がり" width="150" height="150" /></a></div>
<p>　そのままイカソーメンを食べても美味しいが、私の家ではイカどんぶりにする。<br />
　酢飯の上に、もみ海苔を敷き、その上にイカソーメンを載せわさびを添え、醤油をかけて食べる。<br />
（残念なことに撮った写真がピンぼけだったため、載せることができない。）</p>
<p>　しかし、ああ、まったく、この味と来たら。<br />
　これを味わいたいばっかりに、大の大人が一日かけて釣り船を仕立てて出かけるんだ。<br />
　だが、実にその苦労のかいはある。<br />
　何度食べても、その旨さに心が振るえる。</p>
<p>　翌日、シドニーでお世話になっている大先輩をお招きして、このイカどんぶりをご馳走した。<br />
　大先輩は、目をむいて「これは、旨い」と仰言った。<br />
　これだけ大きいイカは、取ったその日より、一日経った方が熟成して美味しいようだ。</p>
<p>　と言うわけで、イカ釣りとイカ料理を堪能しましたが、もう、今季はイカ釣りには行かないことにした。<br />
　と言うのは、実は、釣った牝のイカの中に卵が入っていた。<br />
　これはいかん。<br />
　こんな事をしては、イカが根絶やしになってしまう。<br />
　残念だが、来年、またイカの数が増えるまで、我慢することにしよう。<br />
　ああ、半年先が待ち遠しい。</p>
<p>（写真はクリックすると大きくなります）</p>
]]></content:encoded>
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		<title>２００９年の我が家のおせち</title>
		<link>http://kariyatetsu.com/shokutaku/930.php</link>
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		<pubDate>Sat, 17 Jan 2009 11:23:55 +0000</pubDate>
		<dc:creator>雁屋 哲</dc:creator>
				<category><![CDATA[雁屋哲の食卓]]></category>

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		<description><![CDATA[　ちょっと時機を失したが、我が家のおせち料理をいくつかご紹介しよう。
　本当は三が日が過ぎてすぐに、ご紹介したかったのだが、先日書いたように、三が日あたりから体調がすぐれず、とてもおせち料理について書く気になれなかったの [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　ちょっと時機を失したが、我が家のおせち料理をいくつかご紹介しよう。<br />
　本当は三が日が過ぎてすぐに、ご紹介したかったのだが、先日書いたように、三が日あたりから体調がすぐれず、とてもおせち料理について書く気になれなかったので延び延びになってしまった。</p>
<p>　私の家では、私と連れあいが結婚した１９７３年以来おせち料理を作るのを欠かしたことはない。<br />
　最初のうちは夫婦二人だけだったので、たいしたものは作らなかったが、元旦の食卓には自家製のおせち料理を並べないと気が済まなかった。<br />
　私の家族は、１月２日に鎌倉の両親の家に集まることになっていて、その際に、母の作ったおせち、また、それぞれの家族が持寄った料理を並べて、盛大に騒ぐのを習わしにしていた。<br />
　１９８８年に私達がシドニーに来てからは、両親は年の暮れから２月までシドニーに滞在することになった。結果的に私は他の姉弟から両親を奪う形になり、そのころから、１月２日の新年会は、逗子小坪の姉の家で行われるようになった。<br />
　姉は嫁いだので、それは、嫁ぎ先の新年会であるべきはずだが、集るのが、我が戸塚家の人間が多いので、戸塚家の新年会の延長となっている。<br />
　父が亡くなってからも、鎌倉の母は毎年１２月２５日過ぎにシドニーにやってきて、３年前まで続けていた餅つき大会、続いておせち料理作りに協力してくれたのだが、去年は事情があって大晦日に到着したので、今年のおせち料理は、連れ合いと長女・次女が作った。<br />
　以前は、母と連れ合いで作った物だが、いつの間にか、長女と次女が大きな役割を果たすようになった。<br />
　それどころか、いまや、長女と次女がいないと、我が家のおせちは作れない。<br />
　私が両親から受け継いでおせちが、我が家のおせちになり、それはすでに長女と次女は体得している。<br />
　我が家のおせちの伝統は長女と次女の家には確実に伝わるだろう。<br />
　問題は、長男と次男だが、これは結婚相手次第だ。<br />
　結婚相手がきちんと日本のおせち料理を作りたいと言うことになれば、連れ合いや長女・次女が良い教師になるだろう。</p>
<p>　まず、これが、我が家の伝統的なおせち。</p>
<div class="center"><a title="おせち１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc00093.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc00093.thumbnail.jpg" alt="おせち１" width="150" height="200" /></a></div>
<p>　手前から、梅花卵二種、カラスミ・ごまめ・数の子、黒豆の鉢、カブの酢もの（菊花型）・かものローストの皿、お重三つ、なます、きんめの昆布締め、鶏肉団子、ローストビーフ。<br />
　それを逆方向から見ると、</p>
<div class="center"><a title="おせち２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc00092.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc00092.thumbnail.jpg" alt="おせち２" width="150" height="200" /></a></div>
<p>　ローストビーフ、ワカサギの南蛮漬け、鶏肉団子、きんめの昆布締め、などの様子が分かる。<br />
　日本では、きんめを刺身で食べることなどあまりなかったが、シドニーではこのきんめの刺身がべらぼうに旨いのである。<br />
　もちろん、私達がきんめと呼んでいるだけで、シドニーのオーストラリア人はこれをレッド・フィッシュなどと愛想のない名前で呼んでいる。<br />
　ただ、我々日本人が食べてみて、「これは、きんめだよな」と言うことになって、われわれは「きんめ」と呼んでいるのである。<br />
　どんな魚にしろ、日本の魚は脂がのっている。冬に、江ノ島周りで獲れるきんめの旨さと来たら、湘南住いが長い私達にとっては、これ以上の物は考えられない、と言う味である。<br />
　そんな、江ノ島のきんめと比較してはいけない。シドニーの「きんめ」はきんめに近いと言うだけである。<br />
　しかし、白身で味わいがあって、シドニーの「きんめ」も仲々のものである。江ノ島のきんめが食べられない以上、シドニーでは、シドニーのきんめを旨いと本気で思うしかないのである。<br />
　このきんめの昆布締めに使う昆布は、大阪の「昆布の土居」の土居さんご推薦の、北海道南茅部地区の、真昆布である。私は、土居さんの推奨する川汲地区から少し離れた尾札部の真昆布を三十年以上愛用している。<br />
　南茅部地区の真昆布が、世界一の昆布であることは、土居さんが保証してくれる。<br />
　私のような、生半可の人間と、土居さんのような昆布一筋の方との意見が合致して、私は、心から有り難いと思った。<br />
　その、尾札部の昆布で、こちらのきんめを締めたのだ。<br />
　味の良さ、味の深さ、いたずらに脂がのっていないこと、こう言うことが幸いして、出来上がったきんめの昆布締めは実に見事な味だった。<br />
　大事にとっておいた日本酒を、元旦こそ盛大に飲むことが出来る。</p>
<p>　これに、赤ムツの塩焼きが加わると豪華になる。</p>
<div class="center"><a title="赤ムツが加わると" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc00096.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc00096.thumbnail.jpg" alt="赤ムツが加わると" width="150" height="200" /></a></div>
<p>　この赤ムツは秋谷の、関沢和彦さんに頂いた物である。<br />
　和彦さんのご長男英高くんは私の長男とは幼稚園の時からの親友。<br />
　当然、親同士も仲良くなり、私達は家族は、関沢家に大いに助けていただいた。<br />
　私達の家のある秋谷は、地域全体の名前は秋谷であっても、我々の周囲の地名は久留和（くるわ）という不思議な名前であって、私の隣近所は全部「くるわ」の住民であると誇らしげに言っている。<br />
「くるわ」と言うと江戸時代遊郭のある地域をくるわと言ったから、私達も最初に越して来たときに、「この辺はくるわと言うんだよ」と地の人に言われて、ちょっとたじろいだ。<br />
　もちろん、この地域に、歴史上いかなる時代を見ても、遊郭のような遊び場があったことはない。<br />
　単に、平和な状態に久しく留まりたいという意味で、久留和という名前を付けたのだ（と、思う）。<br />
　秋谷、とくにこの久留和の人達の、人間の良さ、気前の良さ、親しみ深さ、親切さ、というのは、もう他では得られない物だ。<br />
　私が、秋谷に引っ越して来たのは１９８０年で、それ以前の持ち主であるアメリカ人から家を買って引っ越して来た。<br />
　土地の人にとっては、訳の分からない、男が引っ越して来たという印象が強かったに違いない。（まだ、「美味しんぼ」など書いておらず、「暴力漫画の雁屋哲」と言われるほど暴力漫画専門の漫画原作者だったので、秋谷・久留和のおっとりとした住民が私のことを知るわけがない。）<br />
　なんだか、おかしな人間が引っ越して来た、と言う程度の認識だったと思う。<br />
　ただ、そのときに、長男・長女（双子）を久留和の人達が多く送る仏教系の幼稚園に入れたのが良かったのかも知れない。<br />
　子供がきっかけで、連れ合いが近所のご婦人たちと仲良くなり、あっという間に、ご近所がひどく私達に良くしてくれるようになった。<br />
　今の時代、人の善意なんて信じられない、などと情けないことを言う若い者が増えているが、そう言う人間には、秋谷の久留和に行きなさいと、私は、言いたくなる。<br />
　生まれてからこの長い間の年月で、住んで一番素晴らしいのが秋谷・久留和だ。<br />
　私にとって、日本で住むところといったら、久留和しか考えられない。<br />
　それほど素晴らしいところなのだ。<br />
　その久留和で会社勤めをとっくにやめて、父親から受け継いだ漁業権を最大に生かしているのが、関沢和彦さんである。<br />
　ご自身、こちらがうらやましてくて身もだえするような幸せな日々を送っておられる。<br />
　長男・次男はそれぞれ、航空会社のスチュワーデスの美人と結婚し、それぞれ子供を持ち、和彦さんはお祖父さんになる。<br />
　しかも、家を建て直し、三世代同居出来るようにしたから、何のことはない、嫁も孫も自分の家にいるのである。<br />
　こんな幸せな状況があっていい物か。<br />
　そこで、我が連れ合いは、和彦さんのところに行くと「何かあるでしょうと」と脅迫する。<br />
　和彦さんは、漁業権を持っているから、本格的な漁が出来る。<br />
　また、これが趣味を越えてしまって、大変な腕前になってしまった。<br />
　そこらの漁師が、和彦さんに、釣れる場所を教えて欲しい、と頼み込む有様だ。<br />
　このおせち料理にでた赤ムツは、和彦さんが釣ってきて冷凍庫に入れておいた物を、我の連れ合いが「何かあるでしょう」と脅迫して奪いとってきた物だ。<br />
　和彦さんの冷凍庫は、瞬時にしてマイナス６０度まで冷凍してしまうと言う、職業用のもので、これで、冷凍すると、数箇月は新鮮な味を保つことが出来る。<br />
　で、この赤ムツだが、これは、市場で鯛の数倍の値段で取引される魚である。<br />
　天然の最高の真鯛でも、この赤ムツには敵わない。<br />
　それほど、高価な魚なのである。<br />
　高価だから価値があるわけではない。美味しいから価値があるのだ。<br />
　この、赤ムツの味を一度覚えたら、大変なことになる。<br />
　刺身でも、焼いても、煮ても、ちょっとこれに敵う魚は滅多にない。<br />
　鯛なんかは、よほどの鯛でなければ、とてものことに対抗できない。<br />
　脂がのっているのに、さわやかで、すっきりして、「なんだ、なんだ、これは」と騒いでいるうちに、みんなが群がってあっという間に食べ尽くすという恐ろしい魚なのである。<br />
　その、和彦さんから奪ってきて赤ムツを、正月に備えて冷凍にしておいて、さあ、本番ということで、正月に塩焼きにして、食卓に並べたのである。<br />
　それほどの魚であるから、器も選ぶ。<br />
　赤ムツが鎮座ましましているは、魯山人の作の中でも特別の名作「伊賀緑釉長鉢」である。</p>
<div class="center"><a title="魯山人　伊賀緑釉長鉢" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_3183.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_3183.thumbnail.jpg" alt="魯山人　伊賀緑釉長鉢" width="200" height="82" /></a></div>
<p>　この「緑釉長鉢」は、私の家でも、正月か、それとも他に特別のことがあるときか、多くとも年に二回しか使うことがない。<br />
　私の子供たちは、この機会に、とばかりに、熱心に魯山人の器をためつすがめつしている。<br />
　この、魯山人の緑釉長鉢にのせて釣り合いが取れるのは、よほどの魚でなければならない。<br />
　その点、和彦さんが釣ってきてくれた赤ムツは、これ以上ない魚だ。<br />
　魯山人の器と、和彦さんにいただいた赤ムツの取り合わせ。<br />
　ああ、見事だなあ、と深い幸福感を得る。<br />
　その赤ムツと魯山人の取り合わせを、二つばかり見て頂こう。</p>
<div class="center"><a title="魯山人と赤ムツ１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc00098.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc00098.thumbnail.jpg" alt="魯山人と赤ムツ１" width="200" height="150" /></a>　<a title="魯山人と赤ムツ２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_2898.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_2898.thumbnail.jpg" alt="魯山人と赤ムツ２" width="200" height="116" /></a></div>
<p>　魯山人の緑釉長鉢と赤ムツの取り合わせの美しさ、ご覧になって頂きたい。<br />
　赤ムツは、鯛に比べれば、野卑に富んでいる。<br />
　その野卑に富んだ赤ムツをのせて平然としている魯山人の器の力に、私は改めて、賛嘆した。<br />
　お正月っていいもんだ。<br />
　その赤ムツも、徹底的に食べるとこうなる。</p>
<div class="center"><a title="食べ尽くされた赤ムツ" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_29181.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_29181.thumbnail.jpg" alt="食べ尽くされた赤ムツ" width="200" height="133" /></a></div>
<p>　この後、頭も徹底的に身をむしって、最後にお湯を掛けてスープを作って食べ尽くした。<br />
　和彦さん、来年もお願いしますよ。<br />
　我が家のおせちの、中心は、三段のお重である。</p>
<p>　
<div class="center"><a title="おせちの重箱" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_28971.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_28971.thumbnail.jpg" alt="おせちの重箱" width="200" height="133" /></a></div>
<p>　この重箱は、福島の山本英明氏の作であるが、もう三十年以上使っていても、くもり一つ出ない。山本英明氏の漆器は、二十年三十年使ってもへたれが来ないどころか、味わいの増す素晴らしいものである。完璧な漆器である。<br />
　私の家で毎日みそ汁を飲むのに使っているお椀も、山本英明氏の作った物だが、さすがにみそ汁は毎日飲むものなので、使用頻度は重箱とは比べものにならない。<br />
　十年くらい使っているうちに、落としたり、傷を付けたりして見目が悪くなった物を、日本橋の高島屋経由で、塗り直しをお願いした。<br />
　ところが、なんと、お金を取らずに全てのお椀を新品同様に塗り直してくださった。<br />
　これには、本当に感激した。自分の作品に深い愛情を持っているからこその事だろう。<br />
（山本英明氏のホームページ：<a href="http://www.matsuya-j.com/shop/hy/hy1.html">http://www.matsuya-j.com/shop/hy/hy1.html</a>）<br />
　良い漆器は買うときに値段が高いように思うが、毎日使うお椀の場合、一日あたりで割ってみると、ひどく安い物になる。<br />
　毎日そのお椀を使う度によい気持ちになり、みそ汁も一際美味しく感じる。そんなことを考えると、一時の投資で長い間楽しめるのだから、食器だけは良い物を選びたい。<br />
　右奥に見える、黒豆を入れた容器は、角偉三郎作の、漆の鉢である。<br />
　角偉三郎氏は、山本英明氏とはまた味わいが違う。<br />
　芸術思考の強い作家だが、その作品は、このように実用にして非常に味を出す。<br />
　この鉢は、実に豪放磊落で、角偉三郎の中でも最高の作品の一つだと思っている。</p>
<div class="center"><a title="角偉三郎の鉢" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_3197.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_3197.thumbnail.jpg" alt="角偉三郎の鉢" width="200" height="155" /></a></div>
<p>　重箱の中身はいわゆるおせち料理である。<br />
　上の重が野菜のお煮染め、左の重が鶏団子、昆布巻き、エビの衣揚げ、右の重が、梅花卵、伊達巻き、栗きんとん、鎌倉井上のかまぼこ。かまぼこを除いて全部自家製である。<br />
　この梅花卵は我が家のおせちにはなくなはならない物である。<br />
　これとリンゴ羹については後で語る。</p>
<p>　今年は、去年シドニーに開店して成功しているフランス料理店「Blancharu（ブランシャル）」のオーナー・シェフ犬飼さんから、フランス料理風のおせちの差し入れがあった。<br />
　その上に見えるのは、鎌倉井上の梅花はんぺんとごまめ、そして数の子。</p>
<div class="center"><a title="Blancharuのおせち１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_2896.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_2896.thumbnail.jpg" alt="Blancharuのおせち１" width="200" height="133" /></a></div>
<p>　フランス料理風のおせちとは初めてだが（もちろん、フランスでおせち料理など作るまい）、さすがは一流の料理人が作ると、見事で、美しく、豪華だ。<br />
　一つ一つ見て行くと、まず第１のお重。</p>
<div class="center"><a title="Blancharuのおせち２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_2921-1.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_2921-1.thumbnail.jpg" alt="Blancharuのおせち２" width="200" height="133" /></a></div>
<p>　左上の仕切から時計回りに、オーストラリア製のチーズ三種にドライフルーツとクラッカー、ローズマリーと焼いたなす・ズッキーニの花にイカのすり身を詰めてあげた物・タコとサバのエスカベーシュ（スペイン風のオードブル）、フォワグラのテリーヌ・カニの身のクレープ、サツマイモと栗のきんとん風・ロースとした有機野菜・ポレンタ。</p>
<p>　次に第２のお重。</p>
<div class="center"><a title="Blancharuのおせち３" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_2923-1.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_2923-1.thumbnail.jpg" alt="Blancharuのおせち３" width="200" height="133" /></a></div>
<p>　左のます、フルーツケーキ・マスの焼き物・シシリーの緑のオリーブの実・グリッシーニ（イタリアの細いパン）に巻き付けた生ハム。右のます、鶏のミートロール・キングプローン・トコブシ・マリネしたアーティチョーク（緑の葉の下に隠れている。上の写真を見るとよく分かる）。</p>
<p>　犬飼さんおかげで、今年はえらい贅沢をしてしまった。<br />
　ま、年の初めだから、贅沢も良いことにしよう。</p>
<p>　最後に、私の家のおせちにはなくてはならない、リンゴ羹と梅花卵をしっかりお見せする。</p>
<div class="center"><a title="リンゴ羹" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_2937.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_2937.thumbnail.jpg" alt="リンゴ羹" width="200" height="133" /></a>　<a title="梅花卵など" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_2924.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_2924.thumbnail.jpg" alt="梅花卵など" width="200" height="133" /></a></div>
<p>　盆の上で、梅花卵の上にあるのは伊達巻き、したにあるのはだし巻き。<br />
　梅花卵は、卵を固めにゆでて、その黄身と白身を分け、双方に甘みをたっぷり付け、海苔巻きに使う巻き簀に白身を広げ、その中心に黄身を置き、巻いて棒状にして布巾で包み、割り箸を五本縦に添えて周りを凧糸で縛って、蒸し器で蒸す。<br />
　五本の割り箸が、白身を押して形を作り、輪切りにしてみると梅の花の形になる。</p>
<p>　リンゴ羹は、細かく刻んだリンゴの身とガーゼに入れたリンゴの皮を煮て、皮は除いて身を寒天で固める。<br />
　リンゴ羹のほのかな紅色は、リンゴの皮から出た自然の色である。<br />
　普通はそこで漉すが私の家では漉さずにリンゴの身の感触を楽しむようにそのまま残す。<br />
　使うのは棒寒天ではなく、秋谷で獲れた、テングサである。<br />
　棒寒天の原料はテングサだが、棒寒天にしてしまうとテングサの風味がなくなってしまう。<br />
　一度テングサで寒天料理を作ると、二度と棒寒天に戻れない。<br />
　二つを一緒に盛り合せると、ああ、これが我が家のおせちだと、嬉しくなるのである。</p>
<div class="center"><a title="リンゴ羹と梅花卵" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_2941.jpg" rel="shadowbox[post-930];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2009/01/dsc_2941.thumbnail.jpg" alt="リンゴ羹と梅花卵" width="200" height="133" /></a></div>
<p>　私はこの梅花卵とリンゴ羹に執着する。<br />
　私の子供の頃の幸せの思い出が梅花卵とリンゴ羹を食べるとよみがえる。<br />
　おせちと言えば、何がなくとも梅花卵とリンゴ羹だ。</p>
<p>（写真はクリックすると大きくなります）</p>
]]></content:encoded>
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		<title>ピピーの焼きそば</title>
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		<pubDate>Mon, 08 Dec 2008 12:30:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>雁屋 哲</dc:creator>
				<category><![CDATA[雁屋哲の食卓]]></category>

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		<description><![CDATA[　久し振りに、「雁屋哲の食卓」を行きましょうか。
　今回は、軽く、「ピピーの焼きそばです」
「ピピー」というのは、写真でお分かりの通り、ちょっと偏平で細長い貝です。
　オーストラリアでは、これを、アサリの代わりに食べる。 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　久し振りに、「雁屋哲の食卓」を行きましょうか。<br />
　今回は、軽く、「ピピーの焼きそばです」<br />
「ピピー」というのは、写真でお分かりの通り、ちょっと偏平で細長い貝です。<br />
　オーストラリアでは、これを、アサリの代わりに食べる。<br />
　仲々味の良い貝で、私の家では人気がある。</p>
<p>　今日のピピーの焼きそばは私の家がよく行くシドニーの中華街の「富豪酒家（Regal Restaurant）と言う店の料理である。<br />
　大皿に人数分が大盛りになって出て来る。</p>
<div class="center"><a title="ピピーの焼きそば全景" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/12/dsc00541.jpg" rel="shadowbox[post-827];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/12/dsc00541.thumbnail.jpg" alt="ピピーの焼きそば全景" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　茹でた細い麺を油で炒めて、焦がしてある。<br />
　一見、お焦げのような感じがする。<br />
　しかし、この麺が普通の中華麺ではない。<br />
　米の粉を使って作った麺である。<br />
　だから、癖がない。<br />
　柔らかく、気持ちの良い味わいと、歯ごたえを備えた麺である。<br />
　その麺を、表面はこんがりと炒め、中は柔らかく仕上げてある。<br />
　その上に、炒めたピピーをかけてある。<br />
　これも、単に、ピピー炒めただけではない。<br />
　そのまま食べたら、死んでしまうほど辛い唐辛子の断片を加え、日本で言えば浜納豆などと同じ、味噌の同類の大豆を発酵させた黒豆のソースで味を付けてある。<br />
　それを、個人の皿に取り分けるとこうなる。</p>
<div class="center"><a title="ピピーの焼きそばを取り分けると" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/12/dsc00544.jpg" rel="shadowbox[post-827];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/12/dsc00544.thumbnail.jpg" alt="ピピーの焼きそばを取り分けると" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　私が、この店に行くと、人数に合わせて、６品から１０品注文する。<br />
　うっかり注文しすぎると、その席に座った全員が、食べ物地獄を経験することになる。<br />
　お腹が一杯なのに、更に食べなければいけないというのは、時には拷問に等しい。<br />
　私と一緒に中華料理を食べる人は、最初の内は、「美味しい、美味しい」喜んでくれるが、終いには、困惑と憎悪の混じった表情で私を睨むことになる。</p>
<p>　今日は、次女のボーイフレンドの送別会で、その男は普通の人間の三倍は食べる人間なので、今夜、私を恨むことはなかったと信じる。</p>
<p>　どうぞ、一度シドニーでピピーを味わってください。<br />
　本当に美味しい貝ですよ。</p>
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		<title>キング・バナナ（モンキー・バナナ）の熟成実験</title>
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		<pubDate>Thu, 28 Aug 2008 06:30:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>雁屋 哲</dc:creator>
				<category><![CDATA[雁屋哲の食卓]]></category>

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		<description><![CDATA[　最近、素晴らしいバナナが手に入るようになった。
　店によって、人によって、キング・バナナ、とか、モンキー・バナナとか言う。
　私はモンキー・バナナの方が形状的に見て正しいように思うのだが、どうなのだろう。
　このバナナ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　最近、素晴らしいバナナが手に入るようになった。<br />
　店によって、人によって、キング・バナナ、とか、モンキー・バナナとか言う。<br />
　私はモンキー・バナナの方が形状的に見て正しいように思うのだが、どうなのだろう。</p>
<p>　このバナナの特徴は、普通のバナナに比べて、小さいことである。<br />
　ちょっと比べて見よう。<br />
　大きい方が、普通のバナナ。<br />
　小さい方が、キング・バナナ（モンキー・バナナ）。</p>
<div class="center"><a title="大きさの比較１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00950.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00950.thumbnail.jpg" alt="大きさの比較１" width="200" height="150" /></a>　<a title="大きさの比較２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00948.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00948.thumbnail.jpg" alt="大きさの比較２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　大分大きさに差があるでしょう。<br />
　私は同じようなバナナを、タイの水上マーケットで食べたことがある。<br />
　十二歳くらいの少年が一房ぶら下げて売っているのを、形が小さくて珍しいので買って食べてみたら、そのおいしいことに驚いた。<br />
　普通バナナは青いうちに取って、市場の室でガスで黄色に色を付ける。<br />
　熟成してから取ったのでは、消費者の手元につくまでに、熟れすぎて商品として売れる期間が短くなるからだ。<br />
　しかし、タイの水上マーケットで少年から買ったバナナは、木の上で完熟した物で、香りは強烈。甘味は強く、ねっとりとした歯ごたえ。酸味もほどよく、甘さと調和して、熱帯の蠱惑をたっぷり味わわせてくれる物だった。</p>
<p>　キング・バナナはそのタイで食べたバナナにそっくりだ。<br />
　ただ、木の上で完熟した物ではなく、まだ若い物が市場に入ってくるので、タイで食べたバナナよりは、若干落ちる。<br />
　しかし、食べ方で、味わいが違って来る。</p>
<p>　これが、買ってきたばかりの、キング・バナナ（モンキー・バナナ）。<br />
　まだ色が黄色い。</p>
<div class="center"><a title="買ってきたばかり１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00475.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00475.thumbnail.jpg" alt="買ってきたばかり１" width="200" height="150" /></a>　<a title="買ってきたばかり２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00477.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00477.thumbnail.jpg" alt="買ってきたばかり２" width="200" height="150" /></a></div>
<div class="center"><a title="買ってきたばかり３" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00964.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00964.thumbnail.jpg" alt="買ってきたばかり３" width="200" height="150" /></a>　<a title="買ってきたばかり４" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00963.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00963.thumbnail.jpg" alt="買ってきたばかり４" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　この段階ではまだ食べない。</p>
<p>　これを私の家では、紐で壁に吊しておく。<br />
　二、三日経つと（気温にもよるが）熟成が始まり、皮の黒い斑点の数が増えてくる。</p>
<div class="center"><a title="二、三日経つと１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00888.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00888.thumbnail.jpg" alt="二、三日経つと１" width="200" height="150" /></a>　<a title="二、三日経つと２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00895.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00895.thumbnail.jpg" alt="二、三日経つと２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　この段階で食べ始める。<br />
　普通のバナナに比べると、皮は薄く、身に張り付いているような感じがする。その皮を剥くと、</p>
<div class="center"><a title="最初の段階１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00892.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00892.thumbnail.jpg" alt="最初の段階１" width="200" height="150" /></a>　<a title="最初の段階２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00893.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00893.thumbnail.jpg" alt="最初の段階２" width="150" height="200" /></a></div>
<p>　ね、クリーム色の色合いが、何ともいいでしょう。<br />
　香りは爽やか、気持ちの良い酸味と、甘味の取り合わせが素晴らしく、味が一本ピンと立っている。<br />
　最初食べたときに思った。おお、これはタイの水上マーケット以前に食べたことのある味だ。</p>
<p>　それにもう一つ。そうだ、台湾バナナの味を思い出させる。</p>
<p>　その昔、日本でバナナと言えば、台湾産のバナナだった。<br />
　酸味と甘さの調和が取れて、何よりも香りが素晴らしく、ねっとりとした食感の魅惑的な味わいで、バナナと聞いただけで胸がわくわくした。もう、その美味しかったことと言ったら、今でもこうして憶えているほどだ。</p>
<p>　それが、１９６０年代頃から、アメリカの巨大果物会社が持込む中南米・フィリピン産のバナナの値段の安さに負けて、台湾バナナは日本から姿を消した。<br />
　そのアメリカの果物会社のバナナは、でかいだけで、身はぼそぼそしていて、<br />
　香りも薄く、甘味も薄い。<br />
　しかも、いろいろと調べてみると、そのアメリカの果物会社のバナナは、収穫した後の処置が凄い。<br />
　その処置の様子を写真で見たが、カビ防止剤、農薬などの溶液がたっぷり入ったコンクリートの水槽に、バナナを房ごと漬ける。<br />
　そんな物が体に良いわけがない。現地のバナナ農家の人間は、この作業によって健康を害している、と言う。<br />
　第一、そんな薬品で表面を覆った食品を素手で持つのは、良いことではない。<br />
　しかも、その様な強力な薬品は、皮を通して中味にまで浸透しているに決まっている。<br />
　アメリカ産の柑橘類と同じだ。</p>
<p>　だから、私は、日本にいる間、私の家の子供たちにバナナを絶対に与えなかった。<br />
　オーストラリアに引っ越して来て、クィーンズ・ランド州のバナナ農園を見て、勿論そこでも栽培するのに農薬を使っているが、収穫後に防かび剤・農薬の液に漬けることは（少なくとも、オーストラリア国内に出荷する分には）していないことを確認したので、子供たちに初めてバナナを食べることを解禁した。</p>
<p>　また、完全有機ではないが、農薬も除草剤も使わずに栽培したバナナもオーストラリアにはあって、そのバナナは先端に赤い蝋を塗ってある。これは、百パーセント安全である。（酸味があって、甘味もあって、台湾バナナほど濃厚な旨さではないが、十分に満足できる美味しさだ）</p>
<div class="center"><a title="安全バナナ１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc01371.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc01371.thumbnail.jpg" alt="安全バナナ１" width="200" height="150" /></a>　<a title="安全バナナ２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc01373.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc01373.thumbnail.jpg" alt="安全バナナ２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　そんな訳で、オーストラリアの普通のバナナはオーストラリア国内で食べる分には安全であるが（輸出する物についてはどうだか知らない）、味は、やはりアメリカの巨大果物会社のバナナと同じ品種なのか、台湾バナナのような感動的な味がしない。<br />
　バナナはカリウムを含んでいて、朝に一本食べると体に良いという。<br />
　カリウムがナトリウムを体の外に出してくれるから、高血圧の予防になるのだそうだ。<br />
　しかし、美味しいバナナの味を知っている私には、大して魅力のある物ではなく、子供たちは食べていても、私は余り食べなかった。</p>
<p>　そこに突然、去年あたりからシドニーに登場したのが、このキング・バナナ（モンキー・バナナ）なのだ。<br />
　懐かしい台湾バナナを思い出させる味、タイの水上マーケットで食べたあの蠱惑的な味。その両方を、味わわせてくれるのだ。</p>
<p>　先ほどの段階で食べても美味しいが、私は更に寝かせる。<br />
　そうすると、茶色の斑点が更に広がる。<br />
　見た目には悪くなる。</p>
<div class="center"><a title="熟成したバナナ１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00907.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00907.thumbnail.jpg" alt="熟成したバナナ１" width="200" height="150" /></a>　<a title="熟成したバナナ２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00920.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00920.thumbnail.jpg" alt="熟成したバナナ２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　大分、汚くなりましたな。</p>
<p>　しかし、皮を剥いてみると、</p>
<div class="center"><a title="剥いてみると１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00921.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00921.thumbnail.jpg" alt="剥いてみると１" width="200" height="150" /></a>　<a title="剥いてみると２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00922.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00922.thumbnail.jpg" alt="剥いてみると２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　ほら、バナナの色合いが濃くなっているでしょう。<br />
　香りが最初の爽やかさな感じから、より、南洋の果物独特の甘い香気を放つようになる。甘味も増している。<br />
　そして、更にねっとりと、いい舌触りになっている。<br />
　果物は、ここまで熟成させなければ真価は味わえないのだと言うことが分かる。</p>
<p>　しかし、私の家では、更に数日寝かす。<br />
　そうすると、こうなってしまう。</p>
<div class="center"><a title="熟成の極み１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc01298.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc01298.thumbnail.jpg" alt="熟成の極み１" width="200" height="150" /></a>　<a title="熟成の極み２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00937.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc00937.thumbnail.jpg" alt="熟成の極み２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　ちょっと凄いでしょう。<br />
　皮は真っ黒にしなびたようになってしまう。<br />
　これは、腐っていて食べられない。<br />
　そう思うでしょう。<br />
　所が、どっこい、皮を剥いてみると、</p>
<div class="center"><a title="熟成の極み３" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc01303.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc01303.thumbnail.jpg" alt="熟成の極み1" width="200" height="150" /></a>　<a title="熟成の極み４" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc01301.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc01301.thumbnail.jpg" alt="熟成の極み４" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　どうです、ベッコウ色になっていて、きれいでしょう。<br />
　腐っているどころか、完全熟成の極みですよ。</p>
<p>　試しに、断面をお見せしよう。（二枚目の写真はピントが甘い。すみません）</p>
<div class="center"><a title="熟成の極み５" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc01315.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc01315.thumbnail.jpg" alt="熟成の極み５" width="200" height="150" /></a>　<a title="熟成の極み６" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc01317.jpg" rel="shadowbox[post-673];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/08/dsc01317.thumbnail.jpg" alt="熟成の極み６" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　この断面を見るだけで、トロリ、ねっとり、とした滑らかで肉感的な舌触りが想像できるでしょう。<br />
　味は、熟成した果物独特の、蠱惑的で、体の奥深いところから何かが突き上げてくるような気分にさせる香りと、完全に角が取れて柔らかな酸味と、濃厚さを増した甘味、この組み合わせで来るから、たまらない。<br />
　ここまで来ると、バナナであってバナナでない、バナナを突き抜けた物のように思える。<br />
　どんな菓子作りの名人でも、この完熟バナナに匹敵する美味しさのお菓子を作るのは難しいだろう。</p>
<p>　果物の女王と呼ばれるマンゴスチンと並ぶ美味しさだと思う。<br />
　それで、キング・バナナというのかも知れない。</p>
<p>（写真はクリックすると大きくなります）</p>
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		<title>ベビー・スピナッチのサラダ</title>
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		<pubDate>Mon, 28 Jul 2008 07:45:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>雁屋 哲</dc:creator>
				<category><![CDATA[雁屋哲の食卓]]></category>

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		<description><![CDATA[　ベビー・スピナッチ（ホウレンソウ）のサラダ
　次女の作った、ベビー・スピナッチのサラダを紹介しよう。
　１９８８年にシドニーに引っ越してきた当座、日本で食べていたホウレンソウがシドニーには無いことに驚いた。
　いや、最 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　ベビー・スピナッチ（ホウレンソウ）のサラダ</p>
<p>　次女の作った、ベビー・スピナッチのサラダを紹介しよう。</p>
<p>　１９８８年にシドニーに引っ越してきた当座、日本で食べていたホウレンソウがシドニーには無いことに驚いた。<br />
　いや、最初に引っ越した先は、チャーチ・ポイントと言って、大変に景色のきれいなところだが、シドニーの中心部から車で四十分も離れていたからホウレンソウが無かったのであって、中華街あたりに行けばあったに違いない、と連れ合いは言う。しかし、そのチャーチポイントあたりの住民は中の上以上の所得階層に属していたから、食費を節約する必要のある人達とは思えず、ホウレンソウがシドニー中にふんだんに出回っていたら当然その近くのショッピング・センターなどでも売っていたはずだ。</p>
<p>ホウレンソウなんてものは、ポパイの缶詰で有名だから、西洋社会なら当然あるものだと思っていた。（オーストラリアも西洋社会の一員だと自分たちは言っている。そのくせ、サッカーのワールド・カップの予選にはアジア地域に入れろと言って無理矢理入って来た。マレーシアの前の首相、マハティールはオーストラリアをアジアの一員とは絶対に認めないと言っていたけれどな）<br />
　ところがホウレンソウがない。<br />
　ホウレンソウのお浸しも、バター炒めも、胡麻よごしも、全然食べられない。<br />
　信じられなかったが、本当に無かったんだ。</p>
<p>　ただあったのは、ガーデン・スピナッチと言って、まるで中国野菜のパクチョイを大きくして、その白い部分を更に広げたような、あるいは白菜のような形の巨大な野菜だけ。しかし、葉の緑の部分が厚ぼったい。<br />
　日本のホウレンソウとは似ても似つかぬ奇怪な形だ。<br />
　たしかに、それをバター炒めにすれば、ホウレンソウの香りがする。<br />
　しかし、あまりに無惨な感じで、とても何度も食べる気にならなかった。<br />
　良く、オーストラリアは囚人の作った国だなどと悪口を言われるが、私達が引っ越して来た当時のオーストラリアの食を考えるとその悪口もむべなるかなと思わざるを得ないところもありましたね。</p>
<p>　そのガーデン・スピナッチとはこんな姿の野菜です。</p>
<div class="center"><a title="ガーデン・スピナッチ１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01330.jpg" rel="shadowbox[post-502];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01330.thumbnail.jpg" alt="ガーデン・スピナッチ１" width="200" height="150" /></a>　<a title="ガーデン・スピナッチ２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01333.jpg" rel="shadowbox[post-502];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01333.thumbnail.jpg" alt="ガーデン・スピナッチ２" width="200" height="150" /></a></div>
<div class="center"><a title="ガーデン・スピナッチ３" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01335.jpg" rel="shadowbox[post-502];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01335.thumbnail.jpg" alt="ガーデン・スピナッチ３" width="200" height="150" /></a>　<a title="ガーデン・スピナッチ４" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01334.jpg" rel="shadowbox[post-502];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01334.thumbnail.jpg" alt="ガーデン・スピナッチ４" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　ちょっと凄いでしょう。<br />
　これを、こちらでは、グラタンなどにして食べます。<br />
　次女が、今回ついでに作ってみました。<br />
　マッシュルームと合わせます。</p>
<div class="center"><a title="ガーデン・スピナッチのグラタン１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01338.jpg" rel="shadowbox[post-502];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01338.thumbnail.jpg" alt="ガーデン・スピナッチのグラタン１" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　ホワイトソースをかけ、チーズをたっぷりのせて、焼く。</p>
<div class="center"><a title="ガーデン・スピナッチのグラタン２（焼く前）" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01339.jpg" rel="shadowbox[post-502];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01339.thumbnail.jpg" alt="ガーデン・スピナッチのグラタン２（焼く前）" width="200" height="150" /></a>　<a title="ガーデン・スピナッチのグラタン３（焼くと）" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01340.jpg" rel="shadowbox[post-502];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01340.thumbnail.jpg" alt="ガーデン・スピナッチのグラタン３（焼くと）" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　これこの通り、まるで中国野菜のグラタンみたいだ。</p>
<div class="center"><a title="ガーデン・スピナッチのグラタン４" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01350.jpg" rel="shadowbox[post-502];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01350.thumbnail.jpg" alt="ガーデン・スピナッチのグラタン４" width="200" height="150" /></a>　<a title="ガーデン・スピナッチのグラタン５" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01352.jpg" rel="shadowbox[post-502];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01352.thumbnail.jpg" alt="ガーデン・スピナッチのグラタン５" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　フランスでもこのグラタンを食べるようで、フランスの料理書にはガーデン・スピナッチの葉っぱ部分を使えと書いてあるそうだ。<br />
　しかし、白い茎の部分の方が美味しい。<br />
　こうしてグラタンにしてみれば、さっぱりしていて美味しい。<br />
　日本のホウレンソウと比べるから文句が出るので、ガーデン・スピナッチは名前だけスピナッチでホウレンソウではないと思えば、それはそれで美味しい野菜なのだ。<br />
　今回、グラタンにしてみて、満更悪くないと見直した。</p>
<p>　しかし、オーストラリアの食の事情の改善の速度はめざましいものがある。<br />
　それは、主にアジア、中近東、地中海方面からの移民のおかげである。<br />
　新しい移民が、ちゃんとした食べ物を運んで来てくれたのである。<br />
　日本で食べているのと同じホウレンソウもふんだんに手に入るようになったし、ここに紹介するベビー・スピナッチなども手に入るようになった。<br />
　おかげで、こうして、美味しいサラダが食べられるのである。</p>
<p>　で、肝心のベビー・スピナッチのサラダだが、ベビー・スピナッチさえ柔らかで甘味のある良い物が手に入れば、後は簡単。<br />
　かりかりに焼いたベーコン、半熟ゆで卵、削ったパルミジャーノ、を合わせ、そしてドレッシングは、オリーブ・オイルとホワイト・ビネガー。</p>
<div class="center"><a title="ベビー・スピナッチのサラダ１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01205.jpg" rel="shadowbox[post-502];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01205.thumbnail.jpg" alt="ベビー・スピナッチのサラダ１" width="200" height="150" /></a>　<a title="ベビー・スピナッチのサラダ２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01207.jpg" rel="shadowbox[post-502];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01207.thumbnail.jpg" alt="ベビー・スピナッチのサラダ２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　食べるときは、半熟卵を潰して、ベビー・スピナッチに和える。</p>
<div class="center"><a title="ベビー・スピナッチのサラダ３" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01208.jpg" rel="shadowbox[post-502];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01208.thumbnail.jpg" alt="ベビー・スピナッチのサラダ３" width="200" height="150" /></a>　<a title="ベビー・スピナッチのサラダ４" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01210.jpg" rel="shadowbox[post-502];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01210.thumbnail.jpg" alt="ベビー・スピナッチのサラダ４" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　この、半熟卵の黄身と、ベーコン、パルミジャーノが合わさると、じつに豊穣な味わいで、このほろりと苦くしかし甘味のあるベビー・スピナッチの　爽やかな味わいを一層引き立てる。<br />
　これと、トーストだけで、昼食なら十分という感じだな。</p>
<p>　写真はクリックすると大きくなります。</p>
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		<title>白菜のサラダ</title>
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		<pubDate>Tue, 01 Jul 2008 08:13:51 +0000</pubDate>
		<dc:creator>雁屋 哲</dc:creator>
				<category><![CDATA[雁屋哲の食卓]]></category>

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		<description><![CDATA[　長女の作った、白菜のサラダを紹介しよう。
　我々日本人は、生のキャベツの千切りをトンカツの付け合わせにしている。
　しかし、ヨーロッパではキャベツを生では食べない。ウサギじゃあるまいし、と言う。
　ドイツのザワークラウ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　長女の作った、白菜のサラダを紹介しよう。</p>
<p>　我々日本人は、生のキャベツの千切りをトンカツの付け合わせにしている。<br />
　しかし、ヨーロッパではキャベツを生では食べない。ウサギじゃあるまいし、と言う。<br />
　ドイツのザワークラウトは生じゃないかと仰言る向きもあるかと思うが、あれは発酵させてあるので、生ではない。<br />
　同じように、我々日本人は通常白菜を生のまま食べることはない。<br />
　鍋物のザクにしたり、漬け物にする。<br />
　だから、長女が最初に白菜のサラダを作ったとき、私は抵抗を覚えた。<br />
　なんだか、自分が青虫になったような気がするからだ。</p>
<p>　しかし、実際に食べてみると、白菜はしゃくしゃくして、甘い。<br />
　青臭いこともない。<br />
　ほう、これは食べず嫌いだったか、と思った。<br />
　私達の大好きなキャベツの千切りを、ヨーロッパ人が敬遠するのと同じだな。</p>
<p>　長女は、白菜を細切りにして、アーモンド、わけぎの小口切りとパリパリ麺を合わせ、バルサミコ酢、米酢、醤油とごま油のドレッシングをかけた。</p>
<p>　その全景から。</p>
<div class="center"><a title="白菜のサラダ全景１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc00911.jpg" rel="shadowbox[post-419];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc00911.thumbnail.jpg" alt="白菜のサラダ全景１" width="200" height="150" /></a>　<a title="白菜のサラダ全景２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc00910.jpg" rel="shadowbox[post-419];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc00910.thumbnail.jpg" alt="白菜のサラダ全景２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>それを小皿に取ると</p>
<div class="center"><a title="小皿に取ると１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc00912.jpg" rel="shadowbox[post-419];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc00912.thumbnail.jpg" alt="小皿に取ると１" width="200" height="150" /></a>　<a title="小皿に取ると２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc00913.jpg" rel="shadowbox[post-419];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc00913.thumbnail.jpg" alt="小皿に取ると２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　で、このパリパリ麺だが、シドニーで袋詰めにして売られている物である。<br />
　細い麺を一旦油で揚げて乾燥させてある。<br />
　しかし、油っぽい感じはしない。<br />
　これを、オーストラリア人はチョコレートやクリームを混ぜてお菓子のようにして食べる。<br />
　もちろん、こうしてサラダにも使う。<br />
　中華のそばとして、例えば焼きそばのようにして食べる物ではないようだ。</p>
<div class="center"><a title="パリパリ麺" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01287.jpg" rel="shadowbox[post-419];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/07/dsc01287.thumbnail.jpg" alt="パリパリ麺" width="150" height="200" /></a></div>
<p>　白菜だけだと力が弱いが、このパリパリ麺と、アーモンドが加わることで歯ごたえと、味わいが増す。<br />
　アーモンドの脂肪の旨みが、味に厚みを加える。<br />
　最近はすっかり我が家のサラダの定番の一つになった。</p>
<p>　写真はクリックすると大きくなります。</p>
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		</item>
		<item>
		<title>レンズ豆のサラダ</title>
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		<pubDate>Tue, 24 Jun 2008 05:19:30 +0000</pubDate>
		<dc:creator>雁屋 哲</dc:creator>
				<category><![CDATA[雁屋哲の食卓]]></category>

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		<description><![CDATA[　今回は、長男の作った「レンズ豆のサラダ」を紹介する。
　長男は、シドニーで色々な人種の友人を持っていて、その友人たちの影響を受けて、国籍不明の料理を得意としている。
　この、レンズ豆は、日本人には馴染みが薄いが、菜食主 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　今回は、長男の作った「レンズ豆のサラダ」を紹介する。</p>
<p>　長男は、シドニーで色々な人種の友人を持っていて、その友人たちの影響を受けて、国籍不明の料理を得意としている。<br />
　この、レンズ豆は、日本人には馴染みが薄いが、菜食主義者の多いインドでは貴重なタンパク源として日常的に使われている。</p>
<p>　長男は、このレンズ豆をまずよく煮た。<br />
　本人は柔らかく煮あげたかったようだが、余り柔らかくならず、歯ごたえのある仕上がりになった。<br />
　本人はそれが不満だったが、私には、その歯ごたえが心地よく、豆の風味がしっかりして美味しいと思った。<br />
　煮すぎたら、この歯ごたえと風味が失われるのではないか。</p>
<p>　サラダには、その他に、人参の細切り、自家栽培のロケット（ルッコラ）、トマトが加わる。<br />
　ドレッシングは、オリーブ・オイルとバルサミコ。<br />
　さらに、フェタ・チーズをハーブと黒コショウと一緒にとオリーブ・オイルに漬けた物を加える。<br />
　これは、シドニーのテツヤ・レストランの和久田さんに教えて貰った物で、缶詰になっている。</p>
<p>　サラダの全景。</p>
<div class="center"><a title="レンズ豆のサラダ　全景１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc01237.jpg" rel="shadowbox[post-402];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc01237.thumbnail.jpg" alt="レンズ豆のサラダ　全景１" width="200" height="150" /></a>　<a title="レンズ豆のサラダ　全景２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc01236.jpg" rel="shadowbox[post-402];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc01236.thumbnail.jpg" alt="レンズ豆のサラダ　全景２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　それを小皿に取ると</p>
<div class="center"><a title="小皿に取ると１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc01238.jpg" rel="shadowbox[post-402];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc01238.thumbnail.jpg" alt="小皿に取ると１" width="200" height="150" /></a>　<a title="小皿に取ると２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc01240.jpg" rel="shadowbox[post-402];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc01240.thumbnail.jpg" alt="小皿に取ると２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　これが、秘密兵器、フェタ・チーズとハーブ、黒コショウなどをオリーブ・オイルに漬けた物。</p>
<div class="center"><a title="フェタ・チーズ１" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc01249.jpg" rel="shadowbox[post-402];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc01249.thumbnail.jpg" alt="フェタ・チーズ１" width="150" height="200" /></a>　<a title="フェタ・チーズ２" href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc01244.jpg" rel="shadowbox[post-402];player=img;"><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc01244.thumbnail.jpg" alt="フェタ・チーズ２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　トマト、ロケット、人参の野菜群に、レンズ豆が加わると味にこくが出る。<br />
　それに、フェタ・チーズとハーブの旨みと香りが加わり、全体としてサラダとは思えぬ内容の濃さで、これとパンだけで一食可能なのではないかと思った。<br />
　長男には、我が家のサラダの定番に加えるように頼んだ。<br />
　レンズ豆のサラダなど、日本では食べたことがない。（私の日本でのレストランの守備範囲は狭いから）<br />
　長男も、日本で育ったのではこんなサラダを作るようにはならなかっだろう。</p>
<p>　写真はクリックすると大きくなります。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>奇妙な昼食</title>
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		<pubDate>Thu, 12 Jun 2008 05:59:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>雁屋 哲</dc:creator>
				<category><![CDATA[雁屋哲の食卓]]></category>

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		<description><![CDATA[　毎日家にいて、三食食べる夫と言う物は、妻にとって大変厄介な存在であるらしい。
　世間には、「亭主元気で留守がよい」などと言う言葉もある。
　私の連れ合いは、以前、子供の友達の母親たちと話していて、私が毎日家にいる、と言 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　毎日家にいて、三食食べる夫と言う物は、妻にとって大変厄介な存在であるらしい。<br />
　世間には、「亭主元気で留守がよい」などと言う言葉もある。<br />
　私の連れ合いは、以前、子供の友達の母親たちと話していて、私が毎日家にいる、と言ったら、その母親たちが眉をひそめて「それは、いやねえ」と言ったそうである。<br />
　そんなことを言われても、物書きの身としては、大変に困る。<br />
　取材旅行などに出かける他は、家の中で机に向かってせっせと原稿書きに励まないと家計が成り立たない。<br />
　外に、事務所を持って、そこで原稿を書く、と言う人もいるようだが、私の場合必要な資料をいちいち持ち歩くのは大変なので、どうしても自分の家の仕事部屋にこもることになる。<br />
　そうなると、三食、家で食べさせて貰わないと困るのである。</p>
<p>　しかし、連れ合いの身になれば、やはりこれは大変だ。<br />
　毎食旨い物を食わせろと言うし、同じ物を短い間隔で繰返して出すと、又か、と文句を言う夫には、さぞ困っていることだろう。</p>
<p>　で、最近奇妙な昼食を食べさせられた。</p>
<p>　さて、これは何でしょう。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00202.jpg" rel="shadowbox[post-365];player=img;" title="奇妙な昼食１" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00202.thumbnail.jpg" alt="奇妙な昼食１" width="200" height="150" /></a>　<a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00203.jpg" rel="shadowbox[post-365];player=img;" title="奇妙な昼食２" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00203.thumbnail.jpg" alt="奇妙な昼食２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　そうなんです。まずは、豚汁です。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00204.jpg" rel="shadowbox[post-365];player=img;" title="豚汁" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00204.thumbnail.jpg" alt="豚汁" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　内の近くの肉屋の豚が大変美味しいことは以前にも書いた。<br />
　その豚肉と、大根、人参、ゴボウ、椎茸、糸こんにゃくとを煮た物。<br />
　醤油味です。</p>
<p>　そして、これは、醤油をつけた焼餅を海苔で巻いた物。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00205.jpg" rel="shadowbox[post-365];player=img;" title="焼餅" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00205.thumbnail.jpg" alt="焼餅" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　餅は日本から担いできた餅米を、電機餅つき機で突いたもの。<br />
　この電機餅つき機と言うのが、実に大した奴で、仲々美味しい餅が出来上がる。<br />
　臼や杵で突く手間を考えたら、十分に許せる味である。</p>
<p>　さて、これが、昼食なんですが、豚汁と焼き餅の取り合わせとはちょっと奇妙でしょう。<br />
　でも、美味しかったし、ちゃんとお腹がふくれて夜まで保ちました。<br />
　連れ合いが、如何に、食事の献立に頭を悩ましているか、これを食べながら良く分かりました。<br />
　有り難いこってす。</p>
<p>　写真はクリックすると大きくなります。</p>
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		<title>ドラゴン・フルーツ</title>
		<link>http://kariyatetsu.com/shokutaku/346.php</link>
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		<pubDate>Fri, 06 Jun 2008 02:52:34 +0000</pubDate>
		<dc:creator>雁屋 哲</dc:creator>
				<category><![CDATA[雁屋哲の食卓]]></category>

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		<description><![CDATA[　ドラゴン・フルーツをシドニーに来て初めて食べた。
　最近、日本には世界中の食べ物が入って来ているから、既に食べたことのある方は多いかと思う。
　知らない方のために、サボテンの実、ドラゴン・フルーツをご紹介しよう。
　ま [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　ドラゴン・フルーツをシドニーに来て初めて食べた。<br />
　最近、日本には世界中の食べ物が入って来ているから、既に食べたことのある方は多いかと思う。<br />
　知らない方のために、サボテンの実、ドラゴン・フルーツをご紹介しよう。</p>
<p>　まず、これが、ドラゴン・フルーツ。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00310.jpg" rel="shadowbox[post-346];player=img;" title="ドラゴン・フルーツ１" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00310.thumbnail.jpg" alt="ドラゴン・フルーツ１" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　どうして、ドラゴンと言うのかね。どこか、龍を思い浮かべさせるところがあるのだろうか。<br />
　サボテンの実だが、表面にトゲはない。</p>
<p>　これを二つに割る。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00311.jpg" rel="shadowbox[post-346];player=img;" title="ドラゴン・フルーツ２" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00311.thumbnail.jpg" alt="ドラゴン・フルーツ２" width="200" height="150" /></a>　<a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00312.jpg" rel="shadowbox[post-346];player=img;" title="ドラゴン・フルーツ３" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00312.thumbnail.jpg" alt="ドラゴン・フルーツ３" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　凄い色だ。血のような色だね。<br />
　中に、黒い種が、点々と入っているのが、良い景色だ。</p>
<p>　割ったら、皮を剥く。<br />
　意外に簡単に剥けます。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00315.jpg" rel="shadowbox[post-346];player=img;" title="皮を剥く１" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00315.thumbnail.jpg" alt="皮を剥く１" width="200" height="150" /></a>　<a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00316.jpg" rel="shadowbox[post-346];player=img;" title="皮を剥く２" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00316.thumbnail.jpg" alt="皮を剥く２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　それを一口大に切る。<br />
　柔らかいので、抵抗無く切れる。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00317.jpg" rel="shadowbox[post-346];player=img;" title="切る１" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00317.thumbnail.jpg" alt="切る１" width="200" height="150" /></a>　<a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00318.jpg" rel="shadowbox[post-346];player=img;" title="切る２" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00318.thumbnail.jpg" alt="切る２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　皿に並べると、色の凄みで圧倒される。<br />
　感触は、羊羹より柔らかく、水羊羹より固い。<br />
　滑らかである。<br />
　種は気にならない。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00321.jpg" rel="shadowbox[post-346];player=img;" title="皿に並べると" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00321.thumbnail.jpg" alt="皿に並べると" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　味は、物によるだろうが、甘味が淡い。<br />
　香りは、トロピカル・フルーツの持つ強さはない。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00322.jpg" rel="shadowbox[post-346];player=img;" title="皿に残った汁の色" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00322.thumbnail.jpg" alt="皿に残った汁の色" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　皿には、こんな真っ赤な汁が残る。<br />
　とてもきれいな色だ。<br />
　私にとっては、何度も食べたいと言う味ではないが、美しさと面白さで、食べてみる価値はあると思った。</p>
<p>　写真はクリックすると大きくなります。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>巨大マッシュルーム</title>
		<link>http://kariyatetsu.com/shokutaku/342.php</link>
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		<pubDate>Thu, 05 Jun 2008 03:51:45 +0000</pubDate>
		<dc:creator>雁屋 哲</dc:creator>
				<category><![CDATA[雁屋哲の食卓]]></category>

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		<description><![CDATA[　日本ではマッシュルームは、大人の親指より一回りほど大きいくらいのものだ。
　可愛らしい。
　しかし、それは、マッシュルームを成長の早い段階で摘んでしまうからで、そのまま成長させると、大変に大きくなる。
　傘の大きさが、 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　日本ではマッシュルームは、大人の親指より一回りほど大きいくらいのものだ。<br />
　可愛らしい。<br />
　しかし、それは、マッシュルームを成長の早い段階で摘んでしまうからで、そのまま成長させると、大変に大きくなる。<br />
　傘の大きさが、成人男子が両手の親指と人差し指を合わせて作ることの出来る輪、よりも大きくなる。<br />
　厚さは、３センチほどになる。実に巨大で、最初見た時は、これがマッシュルームだとは信じられなかった。<br />
　こんな物食べられるのね、と思ったが、試してみるとこれが美味しい。<br />
　外観からは思いもよらないほど中に汁が沢山含まれている。焼くと何だかひからびたように見えるのだが、一口噛むと中から汁が、じゅっと口の中に出て来るから不意打ちを食らって驚く。</p>
<p>　私の家では、巨大マッシュルームの傘の内側に、色々な物を詰めて、オーブンで焼いて食べる。</p>
<p>　ここに紹介するのはその一つ。<br />
　トマトと、刻んだタマネギを乗せ、その上にパルメジャーノをたっぷりかけ、オーブンで焼いた物。</p>
<div class="center"><a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00464.jpg" rel="shadowbox[post-342];player=img;" title="マッシュルーム１" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00464.thumbnail.jpg" alt="マッシュルーム１" width="200" height="150" /></a>　<a href="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00465.jpg" rel="shadowbox[post-342];player=img;" title="マッシュルーム２" ><img src="http://kariyatetsu.com/wp-content/uploads/2008/06/dsc00465.thumbnail.jpg" alt="マッシュルーム２" width="200" height="150" /></a></div>
<p>　マッシュルームの表面が乾いていて、如何にもぱさぱさしているように見えるでしょう。<br />
　でも、断面のマッシュルームの肉を見て下さい。<br />
　じっとりしているのが分かるでしょう。<br />
　これを、がぶりとやると、マッシュルームの旨い汁が口の中に溢れて、トマト、タマネギ、チーズの豊かな味が、マッシュルームの深い旨みと互いに響き　合って、思わぬ美味体験を味わうことが出来る。<br />
　日本から来た客人に食べさせると、みんな驚く。<br />
　マッシュルームの巨大さに驚き、その旨さに驚く。<br />
　日本人の頭の中には、大きい物は大味で美味しくない、と言う概念が擦り込まれていますからね。<br />
　この巨大マッシュルームはその、概念をひっくり返す物ですよ。</p>
<p>　写真はクリックすると大きくなります。</p>
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